ここでは、私の見た映画(基本的に映画館で見たもの)の感想を書いていきます(全部ではないです)。
これから、見る映画の参考になる。かな?
でも、内容に関するネタバレも書いていますので、ご注意下さい。
映画館でのマナー
【 アイ・アム・サム 】
ジェシー・ネルソン 監督 in 交通博物館
知恵遅れの父親の話。純粋な魂には、やはり心が洗われる。
少し、ズルイ気もするが。
---【 ギャング オブ ニューヨーク 】
レオナルド・ディカプリオ 主演 in 梅田ブルク7
復讐と、愛憎の物語。
考えてみれば、物語の構造は『タイタニック』と同じなのかもしれない。
---【 子犬ダンの物語 】
モーニング娘。 主演 in 梅田ブルク7
「盲導犬は目の見えない人を助けるのに、目の見えない犬は殺してしまうの?」
このセリフが、メインテーマなのだが。実際は、子犬(ダン)は引き取り手も見つかっており、
禁止されている団地で飼う必然性は無い。
実際は、愛着が湧いてしまった子供のわがままに過ぎないように思ってしまう。
団地の皆の合意が得られたのなら、それはそれで問題は無いのだが^^;。
---【 お菓子な大冒険 】
ミニモニ。 主演 in 梅田ブルク7
何故か、殆どの部分がCGで作られたキャラクターによる冒険。
面白かった。
---【 ピーターパン2 】
ディズニー 制作 in アポロシネマ8プラス1
1時間ちょっとの小編。『ピーターパン』の続編。
悲惨な現実(戦争)を慰める、現代のメルヘン。何故、現実をここまで
悲惨な境遇にしたのかが謎。
---【 ハリー・ポッターと秘密の部屋 】
J.K.ローリング 原作 in 道頓堀東映
原作は、未読。
前作と同様、「善」「悪」が明確に分れ過ぎていて、深みに欠ける点が気になったが、
帽子の「君がグリフィンドールへの入学を願ったから。それが大切なのだ」という
セリフで、少し納得する。
今後の展開で、「善」「悪」がはっきり分かれている理由がはっきりしてくるのかも
しれない。
伏線の張り方も前作より上手く、3時間たっぷり楽しめる。
---【 アザーズ 】
トム・クルーズ 製作 in 交通博物館
ホラー映画。オチが面白い。
戰争で死んだ旦那の位置付けが良く解らなかった。
---【 XXX(トリプルX) 】
ロブ・コーエン 監督 in 南街シネプレックス
「新しい形のスパイアクション」との触れ込み。
確かに、無骨で反社会的な人物が「スパイ」であるという人物造形や
派手なアクションは「新しい」のかもしれないが、手放しで絶賛できる
程でもない。
及第点。
---【 凶気の桜 】
窪塚 洋介 主演 in 道頓堀東映
国士が、やくざに取り込まれ、自滅するまで。
最初から、国士というよりも「チンピラ」みたいに描かれているので、
仲間内のイザコザで自滅しただけのように見えるのが難点。
愛国青年「山口」←→政治結社の首領「青田」。「市川」−若頭「兵頭」。
「小菅」−消し屋(殺し屋)「三郎」。という対比で、ストーリーは続く。
途中、子供の視点で「仮面ライダーV3」の音楽が流れるが、今時の子供が
V3でもあるまいに^^;。しかも、行動は「正義のヒーロー」とは思えない。
ヒロインが主人公に惹かれる過程も、省略が多すぎて強引。ラストへ繋げる為の
傀儡にしか見えない。
---【 Dolls 】
北野 武 監督 in 千日会館
人形浄瑠璃をモチーフにした、愛に痛い人たちの物語。
心に痛い…。
---【 ロード・トゥ・パーディション 】
サム・メンデス 監督 in 南街シネプレックス
---【 あの頃、ペニーレインと 】
キャメロン・クロウ 監督 in DVD
---【 グリーン・ディスティニィー 】
アン・リー 監督 in DVD
---【 千年女優 】
今 敏 監督 in 朝日生命ホール
今監督のデビュー作『パーフェクトブルー』のような、「騙し絵のような映画」が
注文だったらしい。
歴代の日本映画へのオマージュ。満月前の「14夜」。
恋は成就する寸前が美しいという真実。
3つの大震災。
「私…、彼を追い掛けている自分が、大好きなの」という、究極の自己愛。
「鍵の君」を追い掛けるシーンをつなぎ合わせる映像の力。
密度が濃い。
平沢進の楽曲は、宮村優子の『魂』のアルバムの音楽にそっくりだった。
「ストーリーは?」「無いよ」。
---【 桃源郷の人々 】
青木 雄二 原作 in 千日前国際シネマ
三池監督作品にしては、浪花節な展開。
舞台が大阪なのに、撮影場所はどう見ても東京^^;。
ラスト、桃源郷の人々を「良い人」にしたのはどうだろうか?。
青木雄二の世界観は、もっとリアルで泥臭いはずだが。
---【 仮面ライダー 龍騎 EPISODE FINAL 】
田崎 竜太 監督 in 千日前国際シネマ
正義のヒーロー同士が殺しあうという凄いストーリー。
「仮面ライダーの残り○人」とか、なんか『バトル・ロワイヤル』みたい?。
ヒーローなのに、結婚詐欺師の女性とか出てくる。
『デビルマン』のように余韻を残すラストシーンも、子供向けには珍しいのでは。
---【 忍風戦隊ハリケンジャー 】
渡辺 勝也 監督 in 千日前国際シネマ
展開が早くて忙しい。でも、ノリが良くて楽しめる。
---【 ES(エス) 】
オリバー・ヒルツェヴィゲル 監督 in テアトル梅田
実際の心理実験が基になっている。というだけで、リアリティが出てくる。
実際は、かなり脚色しているようだ。サスペンスとして面白かった。
---【 タイムマシン 】
サイモン・ウェルズ 監督 in 梅田ピカデリー
H・G・ウェルズの古典的名作の実写化。
狩る方と狩られる方の2つに進化した人類のうち、
片方にだけ入れ込んで、最後には全滅させるという内容は、
今考えると恐ろしい結末。
大航海時代に当て嵌めると、黒人やインディアンを狩る「白人」は、
「黒人」に全滅させられるべきだって事になる。
---【 ピンポン 】
松本 大洋 原作 in テアトル梅田
松本大洋の漫画の実写化。
内容は、正統派スポーツ根性物?。どうも、今ひとつしっくり来ない構造だったが、
演技や卓球シーンの描写は、良かった。
---【 猫の恩返し 】
スタジオ・ジブリ 制作 in 朝日リサイタルホール
80分弱の掌編。
友人曰く、『千と千尋の神隠し』の焼き直しで、こっちの方が出来が良い。
私の感想は、良い意味でも悪い意味でも「少女漫画」。
バロンの設定などが、特にそう感じた。
悪くは無いが、そこそこの出来。
---【 ギブリーズ エピソード2 】
スタジオ・ジブリ 監督 in 朝日リサイタルホール
水彩画調のCGを使った、25分の掌編。「初恋の思い出」などは、良かった。
---【 MIB2 】
ウィル・スミス 主演 in 松竹角座
前作よりも、全然つまらない。話に広がりが無い。
壮大な嘘話が、『MIB』の持ち味だと思っていたので、期待外れ。
---【 スターウォーズ エピソード2 -クローンの攻撃- 】
ジョージ・ルーカス 監督 in 千日前
面白かったが、どうも要求不満が残ってしまう。
迫力ある映像と壮大さはパワーアップしているが、オチが決まっている
という枷がある為に、どうしても予定調和になってしまう。
残念。
---【 日はまた昇る 】
西田 敏行 主演 in 道頓堀東映
淡々とした事象を追っていくだけのストーリー。
何故火事が起こったのか、それによってどう意識が変わったのか、
VHSにかける情熱の元は?何一つ提示されない。
感情移入できない。退屈。
---【 KT 】
阪本 順治 監督 in 動物園前シネ・フェスタ
金大中氏拉致事件がモチーフ。事件自体、よく知らない。
割と史実に忠実に、謎の部分を創作で埋めた構成のようだ。
あまりにも無防備な金大中。そして、自衛隊の影…。
BGMが変化が無くて、かなり退屈。
無理に恋愛を絡めるのもどうかと。
愛国自衛官と記者とのやり取り「狼は生きろ、豚は死ね」に対して、
「豚は生きろ、狼は死ね!」とやり返すシーンが、お気に入り。
---【 ほしのこえ 】
新海 誠 監督 in ジャングル
色んなアニメの影響は受けているが、アニメーション、CG共に完成度は高い。
違和感も少ない。演出も洗練されている。
異性物との対峙シーン+血飛沫。自分の心(異性人の心?)との邂逅シーンが、
印象に残る。
「ここにいるよ」。
ストーリー的には『トップをねらえ!』(GAINAX)に近い。時間伸張ネタ。
---【 少林サッカー 】
チャウ・シンチー 監督 in 道頓堀東映
面白過ぎる。劇場で、笑い転げる。
正に、漫画をそのまま実写映画にしたような作品。
人が吹っ飛び、空を駆ける。
ヒロインが、出来物だらけだったり、ひっぱたかれたり、
丸坊主にされたり。無茶苦茶、粗雑に扱われるのが大変良い。
7人の侍がベースで、落ちぶれ監督が、志村喬にそっくり。
主人公は、菊千代。個性的な浪人の集まり。
どんどんエスカレートする世界観。
サービス精神が旺盛で、やる以上は徹底的にやる潔さが、ベリグッド。
---【 スパイダーマン 】
サム・ライミ 監督 in シネマデプト有楽
気弱な主人公が、超人になる。
正体を隠さなければいけなくて苦悩する。
正統派のヒーロー。
クモの糸で、ニューヨークを闊歩する映像も、なんとなく間抜け^^;。
正統派の、ハリウッド映画。
---【 突入せよ!「あさま山荘」事件 THE CHOICE OF HERCULES 】
原田 眞人 監督 in 千日前国際劇場
「ヘラクレスの選択」。
手に汗握る。面白い。
期せずして『光の雨』と対になっているので、両方観よう。
---【 ユニバG物語 】
大神 源太 監督 in ジャングル
30分の、「大神源太」宣伝映画。
何故かヘリコプターで、フィリピンの奥地の学校に乗りつける。
演説は下手そうだが、BGMで誤魔化している。
完全に別録りの、蛇やワニ。ローアングルの崖。何故か、サバンナの夕陽。
現地の案内人とぞろぞろ歩いているだけで、全然盛り上がらない^^;。
そして、ついに「ハバナの葉」を発見!。ハバナ茶を売りつける宣伝。
「貧しいフィリピン人を救う!」。
---【 BLADES OF THE SUN(太陽の刃)予告編 】
大神 源太 監督 in ジャングル
本編を観てみたい。
---【 蝶の舌 】
ホセ・ルイス・クエルダ 監督 in 交通博物館
時代背景が良く解っていない為か、良く分からなかった。
世間の目を気にして、世話になった先生に罵声を浴びせる
家族の気持に感情移入できなかった。
---【 1999年のよだかの星 】
森 達也 監督 in シネ・ヌーヴォ
1時間のTVドキュメンタリー?。
動物実験問題について。
化粧品から、洗髪剤、ビタミン剤、生活の隅々まで「動物実験」の恩恵を受けている。
動物実験反対派も、お化粧はする。
研究者やメーカーも、誇りを持って仕事に当たっている。
「人間は、他の命を食らって生きている」という事を隠蔽せずに、
認識すべきなのだろう。そういう事に自覚が無いから、ショッキングな
実験映像を見て、過剰に反応する。
ライバル企業には情報公開しない為の無駄な実験、世間には誤解される
だけだからと取材拒否して、殻に閉じ篭る技術者の側にも問題が無い訳ではない。
監督の、どちらの立場にもおもねらない態度は、一貫している。
筋ジストロフィーの患者の子供とその親の映像も紹介されていて、考えさせられる。
---【 モンスターズ・インク 】+『短編アニメ』
ピクサー 制作 in 動物園前シネ・フェスタ
良く出来ている。
「どこでもドア」以外にも、日本の漫画・アニメの影響が垣間見れる。
コンピュータ・グラフィックスも進化していて、怪物の毛並や、ディフォルメされた
表情の表現も、秀逸。
日本の風俗を取り入れるのは、全世界への配給を念頭に入れた各国対応の為か。
でも、日本でそういうシーンについて、触れられる事はあまり無い^^;。
最後にブーと再会するのは蛇足のような気もするが、しょうがないか。
ラストのNG集も、面白い。全編遊び心が一杯。
---【 放送禁止歌 〜唄っているのは誰? 規制するのは誰?〜 】
森 達也 監督 in シネ・ヌーヴォ
1時間のTVドキュメンタリー?。
放送禁止となった、「自衛隊へ行こう」「悲惨な戦い」(なぎら健壱)
「放送禁止歌」「手紙」などの
歌詞を紹介(ここが重要)。
歌詞が重要なファクターで、真っ暗な画面に、歌詞と歌だけが流れる
という挑戦的な構成。
テロップの多用は、『新世紀エヴァンゲリオン』テイスト。
ラスト「規制するのは誰?」という問いかけに、カメラを構えた森監督自身を
映して「おまえだ」というテロップ。
自主規制の問題全般について、考えさせらられる。
「ビッグコミック・スピリッツ」『駐禁ウォーズ』で扱っている警察による
交通取締りの問題も、同根だな。
---【 ブラックホーク・ダウン 】
リドリー・スコット 監督 in 千日前セントラル
リアルな戦闘描写。でも、特に感銘なし。
ヘリコプターが墜落するシーンも、それほどでも無い。
ラストのセリフ「仲間の為に戦争する」というのも、理解不能。
---【 ヘドウィグ・アンドザ・アングリーインチ 】
ジョン・キャメロン・ミッチェル 監督 in シネマ・ドゥ
内容は、同性愛と「怒りの1インチ」をロックのメロディに込めた、
ロック・ミュージカル。
ロックは、いまいち判らないが、パッションと余韻だけはある。
ラストも、私には意味不明。アニメーション部分が、『式日』に似ている。
「昔、人間は4つの目と、4本の足を持っていた。だが、愛を知らなかった。」
「男と男が太陽。女と女が地球。その息子と娘が月」
「愛の起源」。
---【 A2 】
森 達也 監督 in シネ・ヌーヴォ
・A2(メモ)
2000.11
あちこちに貼られた「饒舌な」張り紙。
ズサンな組織
ビデオ・雑誌の倉庫
アラキ荒木広報部長 <--> 光の雨
群馬県藤岡市宮本町 2人
'95 サリン
オナニー禁止
一致団結
自らを痛める
上祐
ゆるい集団
稚拙 教義的にどうなんですか?
河野氏 大人 --> 子供
「腹括って来い!話にならない」
---【 A 】
森 達也 監督 in シネ・ヌーヴォ
・A(メモ)
修行 --> ダッタン 天理教
--> おばあちゃん
教祖(グル) -> 旧日本軍(天皇陛下)
電極帽子(PSI)ヘッドギア -> アブストニクス
公安にこかされる。
不法(不当)逮捕(?)
アーチャリー
・トークショー
森達也 VS 上島ケイジ
「世界は、豊かだ」
「教祖は実は必要ない」
善悪2元論 右翼、住民、警察
反省しない(大久保的?)/サリン
アルカイダ、旧日本、北朝鮮、アメリカ
公安に、こかされる部分以降の時間が長く、だれる。
音楽も多く、ドラマティックにしようとしている感じ。
カメラぶれも、確かに多い。
メッセージ的にも、『A2』の方が、整理されていて完成度は高い。
荒木=大久保。オウム=天理教。
---【 3月のメール 】
三谷 哲夫 監督 in シネ・ヌーヴォ
インターネット配信の短編ドラマ?。
軽い恋愛物。
---【 クレヨンしんちゃん -嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲- 】
原 恵一 監督 in TV
いきなりの大阪・万国博覧会風景。
懐かしい日本を取り戻す 悪の結社「イエスタディ・ワンスモア」。
ストーリーと同様、子供ほったらかしで見る^^;。
前評判ほど、出来が良いとは思わなかった。
---【 害虫 】
塩田 明彦 監督 in シネリーブル梅田
『月光の囁き』の監督作品。『ユリイカ』の女の子が主演。
内容は、大したこと無い。役者の演技力不足が目立つ。
映像の切り取り方や演出も稚拙に感じた。
片田舎の原子力発電所まで昔の恋人(元教師)を追い掛けに行って、
すれ違い、風俗に連れて行かれる所で劇終。
最後まで、ヒロインの内面に感情移入できなかった。
---【 カンダハール 】
モフセン・マフマルバフ 監督 in 動物園前シネフェスタ
アフガニスタンの現状を紹介。
パラシュートから落ちる、義足の絵面が印象的。
旅の途中での、中途半端な幕切れで、不満が残る。
---【 WXIII PATRABOR THE MOVIE3 】
遠藤 卓司 監督 in 千日会館
『ミニパト』第三話。コンピュータグラフィックを使って、紙人形劇を演出。
押井守調の、長文長回し台詞のオンパレードで、小ネタのギャグ。
凝った演出だけが、ウリかな。
本編(押井守監督ではない)は、刑事の悲恋物を、化け物とロボットを
使ってやっただけのもの。丁寧に作られている。
特車2課の面々は、完全な脇役。
こういうのも面白いが…、渋すぎる。
刑事が「廃棄物13号」の謎を追うという展開は面白いが、ラストのオチに、
上手く絡まなかったような気もする。
このストーリーなら、特車2課はまったく出なくても良かったかも^^;。
---【 素敵な歌と舟はゆく 】
オタール・イオセリアーニ 監督 in 扇町ミュージアムスクエア
フランスの雑多な人間の群像劇?。うーん、外れかな。
---【 ヒューマン・ネイチャー 】
ミシェル・ゴンドリー 監督 in テアトル梅田
毛深い女、テーブルマナーに拘るマッドサイエンティスト、
自分を猿だと思い込んだ親に育てられた猿人。
3者が織り成す人間模様。
『マルコヴィッチの穴』監督のプロデューす作品。
相変わらず変なストーリー。
だが、猿人を自然に帰そうとしながら、自分は永久脱毛する女。
人間の彼女に嵌っているのに、自然に帰ったふりする猿人など、
ストーリーも変だが、思いっきり破綻している。
やはり、変だからこそ、ストーリーの整合性はきちんとしておかないと。
---【 レプリカント 】
リンゴ・ラム 監督 in 扇町ミュージアムスクエア
元刑事と犯罪者のクローンとの愛憎物語。割と纏まっていた。
---【 ピアニスト 】
ミカエル・ハネケ 監督 in 梅田ガーデンシネマ
恋を知らないオールドミスのピアノ教師が、恋に落ちるまでの話。
主人公の能面のような表情と、カメラの長廻しが特徴。約2時間半。
ビデオ試写室とか、カーセックスの覗きとか、ナニを擦るとか、
エグいシーンが突然挿入される。
「私には、感情は無いの。在っても、必ず理性が勝る」。
最後は、自分の胸を一突き。何事も無いように歩いて行って、フェードアウト。
そのまま、エンディング。
BGMは、実際に弾かれるピアノ曲以外無い。
エンドタイトルも無音。恐ろしい結末。
しかし、娘がレイプされたのに、次の日のピアノ発表会に連れて行く
教育ママは、いくらなんでも…。
---【 ABCアフリカ 】
アッバス・キアロスタミ 監督 in テアトル梅田
「暗黒大陸アフリカ」。貧困と内戦。エイズの蔓延。
でも、子供たちは元気だ。日本車も、多い。
とことん貧しいのだろう。だが、皆何故か明るい。
---【 プウテンノツキ 】
本田 隆一 監督 in テアトル梅田
内容は、まぁまぁ。あまり、記憶には残っていない。
---【 ユリイカ 】
青山 真治 監督 in リサイタル・ホール
バスジャックされたバス運転手と、2人の兄妹の癒しと再生の物語。
ラストシーン以外、全編セピア調。
4時間弱の長編だが、地味なシーンが延々と続いて、拷問のような映画。
「殺人現場を見てしまうと、人を殺しても良いと思ってしまう!」
というテーゼが、信じられない。
兄を「信じて待つ!」という役所浩二も、リアリティが…。
---【 ウォーターボーイ 】
矢口 史靖 監督 in リサイタル・ホール
『青春、デンデケデケデケ』『しこ踏んじゃった』『Shall we ダンス?』
を足して割ったような話。竹中直人も出てるしね^^;。
役者は、皆大根。でも、笑って、最後には感動させる。
あまりスポットの当たらない変わったスポーツを題材にした青春物として、
手堅い出来。
---【 ブラック・ボード 】
サミラ・マフマルバフ 監督 in リサイタル・ホール
命の危険を感じながらも、黒板を背負いながら、読み書きを
教える「生徒」を探し回る「先生」の物語。
シュールな中に、極限状態の彼等の生き様が描かれている。
---【 ロード・オブ・ザ・リング 】
ピーター・ジャクソン 監督 in 松竹角座
3時間の尺に、4時間ぐらいの内容を詰め込んでいる。それでも、序章^^;。
壮大なファンタジー世界と、美麗なコンピュータグラフィックスを、堪能する。
---【 悲しくなるほど 不実な夜空に 】
宇治田 隆史 監督 in テアトル梅田
内容は、「あんた達、私のうんこで生活してんじゃないの!」のセリフのみ。
---【 カタクリ家の幸福 】
三池 崇史 監督 in シネ・リーブル梅田
『殺し屋1』の三池崇史監督作品。
いきなりの、粘土(クレイ)アニメーション。
天使(悪魔?)の死と再生の繰り返しがシュールなタッチで描かれる…。
これが、「幸福」への答えなのか!?
全編、観客全員で、大笑い。
面白かった。
---【 初恋の来た道 】
チャン・イーモウ 監督 in 交通博物館
寒村に来た教師と、村の少女のラブストーリー。物凄く素朴な恋愛物。
まず、老婆から出てくるのは『タイタニック』と同じ。
しかし、少女の家庭は少女と目の見えない老婆のみなのに、
どうやって生計を立てていたのだろう?。
少女は、まともに働いているようには見えなかった。
「身分の違い」というファクターも、生かされてなかったような…。
---【 Devotion 】
バーバラ・ハマー 監督 in 九条シネ・ヌーヴォ
小川プロの共同体生活の内実について、インタビュー中心の内容。
「彼は、天皇制を否定していたが、小川プロの中では、
実は彼が天皇だった。」というのが、含蓄深い。
女性問題、プライバシー。反目。解体。
1970年代の、時代の残滓が感じられる作品。
---【 化粧師 】
田中 光敏 監督 in 千日前国際劇場
「実は主人公が、聾だった」というオチだけに頼った内容。
特に名作とは思えない。
主人公の、「化粧の技」も華が無いというか、意外性が無いと言うか。
---【 東京ハレンチ天国 さよならのブルース 】
本田 隆一 監督 in テアトル梅田
監督の舞台挨拶。監督の服装は、完全に70年代^^;。
内容は、良かった。
劇中、グループサウンズ(GS)の音楽を再現しているが、イカしている。
ラストの四肢バラバラも、衝撃的。「なんじゃこりゃ」なまま、終わって
しまうのも、凄い。
---【 SEOUL 】
長瀬 智也 主演 in 北野劇場
日本の『ホワイトアウト』スタッフと、韓国の『シュリ』スタッフが作った、
日韓合同作品という触れ込み。
全然大した事無い出来。がっかり。
ポップコーン、250円。カレースナック、300円も、値段が高くて、
量が少なくて、がっかり。
---【 地獄の黙示録 特別完全版 】
フランシス・フォード・コッポラ 監督 in 北野劇場
初見。
途中、何度か寝てしまう。4時間弱は、長い。でも、面白かった。
最後のカ−ツ大佐と牛の屠殺シーンとのシンクロナイズは、
インパクトがあった。牛、本当に殺しているもんなぁ…。
---【 どんてん生活 】
山下 敦弘 監督 in テアトル梅田
パチンコ屋前で知り合った、裏ビデオ男優と、プー太郎との
「曇天」生活を淡々と描いた作品。
監督曰く「葛藤の無い、青春映画を撮りたかった。」
まさに、そんな感じの映画。どんてんどんてん、どですかでん…。
---【 日本鬼子 −リーベンクイズ− 】
松井 稔 監督 in 九条シネ・ヌーヴォ
終戦の日に、靖国参拝での右翼・左翼の場面から始まる。
途中に、簡単な歴史のバックボーン説明。かなり偏った内容を
女性ナレーターが朗々と読み上げる^^;。
中国に捕虜となっていた元皇軍兵士14名の告白が延々と続く
2時間40分。さすがに辛い。何度か眠ってしまうが、
その内容は衝撃的。
「焼き討ち、掃討、厳重処分」から、「レイプ、人肉食」まで。
「洗脳、中国共産党の寛大政策」まで含めて、割と突き放した
視点から感情を排した構成。
本当にあったことなのか、嘘なのか、皆殺しにしたのなら、証拠は
残らないだろうけど(「自分は洗脳されていないと言う証言は、
自分は狂ってないと言うのと同義なので、やはり、客観的な文書
なりが必要だろう)、こう証言しているという人がいるという事。
それは、事実だ。
歴史書に残されたもの(決定的な事実)だけが、歴史では当然無い。
南京虐殺があったという人と無かったという人。そう主張する人たちが
存在する事。それ自体も、現在の日本の状況であり、歴史なのだ。
---【 スナッチ 】
ガイ・リッチー 監督 in 交通博物館
慌しくって、混み入ったストーリーで、人物関係が良く判らんかった^^;。
---【 修羅雪姫 】
佐藤信介 監督 in テアトル梅田
釈由美子主演。アクションが、頑張っている。
---【 メメント 】
クリストファー・ノーラン 監督 in 梅田ガーデンシネマ
10分以上記憶が続かない男が、妻を殺した犯人を探す物語。
時系列を遡る構成が、ストーリーとマッチしていて面白い。
…しかし、頭の中で時系列を戻していかないとストーリーが
把握できないので、かなり疲れる。
1度観ただけでは、全部の謎は解けないだろう。
---【 僕が天使になった日 】
シャーリー・マクレーン 監督 in 交通博物館
女装趣味の少年が、周囲を巻き込んで有名になっていく話。
なんとなく、リトル・ダンサー-を想起させられた。
---【 アメリ 】
ジャン=ピエール・ジュネ 監督 in テアトル梅田
女性客が圧倒的に多い。
内容は、空想癖のあるおせっかいな女性アメリの初めての恋の物語。
女性視点で、男性のパーソナリティ無視。
コケティッシュで、チャーミング(?)な物語?。
おしゃれな、フランス恋愛映画?。
旅行プランもあるみたい^^;。
---【 耳に残るは、君の歌声 】
サリー・ポッター 監督 in 梅田OS劇場
もっと、壮大な物語かと思っていたが結構こじんまりした話。
いつでもどんな状況でも、「歌がある」「民族を超えて」などの
主題はあるのだろうが、最後の父親との出会いまで奇麗に
繋がってないので、いまいち。
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