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ここでは、私の見た映画(基本的に映画館で見たもの)の感想を書いていきます
(全部ではないです)。これから、見る映画の参考になる。かな?

映画館でのマナー

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パーティー7
ダイナソー
ナトゥ
エリン・ブロコビッチ
新しい神様
三文役者
BLOOD -THE LAST VAMPIRE-
バトル・ロワイヤル
世界女族物語
アンナと王様
ブラック・ジャック
チャリーズ・エンジェル
黄金の日々
なんて世の中だ
ジャン=リュック・ゴダール 映画史
ハローキティ
Xマン
インビジブル
戦場に掛ける橋
17歳のカルテ
マルコヴィッチの穴
シベリア超特急
透明人間あらわる^2
ならず者バトルロイヤル
COMIC SOUL
ユニコ特別編
人狼
カードキャプターさくら劇場版
ミッション・インポッシブル2
ミラクル・ペティント
グラディエーター
NEZI
凶手 BLOODY ARMS
ミートボールマシン
国防挺身隊
わたしのあしながおじさん
ブラックジャック 呪いの人面瘡
G子ちゃんとあそぼう ゲロゴリポン
ハヴァナイスデイ
大阪ストラッド
突破者 -太陽傅-
実験映画
ミッション・トゥ・マーズ
アンドリュー NDR114
アイアン ジャイアント
セントラル・ステーション
ジャングル大帝
守ってあげる!
トイ・ストーリー2
マグノリア
シュリ
月光の囁き
釣りバカ日誌11
鉄道員(ぽっぽや)
バグズライフ
ガラスの脳
ファンタジア2000
地雷を踏んだらサヨウナラ
SAWADA
ファイトクラブ

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【 パーティー7 】

石井 監督 in テアトル梅田
 『桃尻娘と鮫肌男』の石井監督第2回作品。
今回も、ぶっとんでいる。前回よりもコメディ色が強い。

 浅野忠信の役が、覗き病のストーカーというもの。わざと、
意表を突く役をさせたのだろう。面白かった。

 しかし、ストーリーは破綻してますね。面白さ優先という事で。

 不条理コントの雰囲気を上手く映画に転化している。
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【 ダイナソー 】

ディズニー 制作 in 南街会館
 思っていたよりも、子供っぽいストーリーがついていた。

 恐竜がしゃべるのにも、吃驚したが、恐竜が手と手を触れ合わせて
顔を赤らめる ラブシーンまであるとは…。

 基本ストーリーは、『ライオンキング』と同音異曲。

 CGのリアルさは、驚嘆の一語。最初の恐竜時代の描写だけでも、
1700円の価値はある。

 超巨大多国籍企業。富の集積ディズニーの存在意義はやはりある。
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【 ナトゥ 】

大森 一樹 監督 in 千日前弥生座
 本場のインド映画には全然、敵わない。
…、と言っても『ムトゥ 踊るマハラジャ』位しか観てないが^^;。

 あちこちに、日本映画と日本のテレビバラエティ番組のテイストが漂ってるので、
期待していたほどの出来では無かった。確かに、努力はしているが…。
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【 エリン・ブロコビッチ 】

OO 監督 in 交通科学博物館
事実を基にした映画らしい。信じられないほど、ドラマチックだ^^;。
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【 新しい神様 】

土屋 豊 監督 in シネマ・ドゥ
自殺未遂を何度も繰り返し、「平和な日本」に生きる意味を見出せずにいる少女、
雨宮処凛のドキュメンタリ。右翼団体に生きる意味を見出し、バンドや街宣、
北朝鮮への渡航などを行う様を、左翼映画監督・土屋豊が赤裸々に映す。

カメラに向かってその時々の自分の心情を語りかけるのだが、
かなり情緒不安定で、気分屋なのが良くわかる。

終了直後の、女性の会話で「むっちゃ、わがまま女やったなぁ。カメラの前で、
ゴテゴテに化粧しとるし。普段、家でそんなに化粧しとんのか?。
むっちゃムカツク。そんなに豊かなのが、嫌やったら、自分が北朝鮮にでも
どこにでも行け。」…^^;。

化粧云々は、女性の視点ですね。確かに、女に嫌われるタイプのアイドルと同じ、
「無意識的に男に媚びる」タイプの女性かも^^;。

でも、基本的に、大槻ケンジ言う所の「青春物語」ですね。
揺れ動く、1少女の心情をそのままカメラに定着させた。結構、さわやかでした。
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【 三文役者 】

竹中 直人 主演 in テアトル梅田
昔、NHKの大河ドラマ『女太閤記』で、浮気した木下藤吉郎(西田敏行)が
恐る恐る家に帰って来ると、ねねが後ろ向きで黙って正座している。
息を呑んで、近づいていくと急に振り向き、大根を無言で泣きながら打ち付ける!
…。当時、中学生ぐらいだった私は、このシーンを見て、非常に興奮しました^^;。

夫婦の姿とは、こうあるべきだとその時インプリンティングされました。

だから、『無能の人』とか、この『三文役者』に出て来る夫婦のあり方は、
好きですね。女性側からすれば、迷惑でしょうが…^^;。
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【 BLOOD -THE LAST VAMPIRE- 】

北久保 弘之 監督 in テアトル梅田
押井塾の作品らしい。吸血鬼の新世紀ホラー。オールCG。メディアミックス。
…らしい。

取り敢えず、映像の新鮮さがウリ。後、音響に凝っていて、大きな音で不安感を
煽る演出はグッド。

ベトナム戦争頃の日本の米軍基地が舞台という目の付け所も悪くない。

それ以上の感想は無し。
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【 バトル・ロワイヤル 】

高見 広春 原作 深作 欣二 監督 in 梅田東映
内容は、いきなり『劇場版・新世紀エヴァンゲリオン』の予告CMでも使われた
クラシック曲。「Air」その他のクラシック曲の多用。字幕、ダイアローグ、
モノローグの使い方などが、エヴァの影響を感じる。

BR法案の意味。クラスの友達同士が殺し合う必然性。キタノ教師の行動などは不可解。
映像のショッキングさは、確かにあるし、それなりに力も入っている。
過激派と普通の高校生という違いはあるが、「鬼畜大宴会」テイスト。
しかし、「鬼畜大宴会」の方が、思想性・エンタテインメント性は高い。
「鬼畜大宴会」のように、カルト的な話題作なら良いが、国会で取り上げられて、
「向いてない人」まで、観てしまったかも。

でも、私は今回の騒動がなければ、観に行かなかったと思うので、騒ぎになって
くれて良かった。


 一番の違和感は、
 手製爆弾の製造方法が書かれた、学生運動当時の人気同人誌^^;「腹腹時計」を、
修学旅行に持って来ている学生って一体何者なんや!と言うこと^^;。

 叔父さんが、革命の闘士で、今も海外で「この子達の笑顔の為に」闘ってるそうな^^;。
赤軍派かいな。そんな写真やパソコンを常に持ち歩いてるこいつが、一番まともに、
このシステム自体を何とかしようと奮闘する所が面白い^^;。

 このバトルで、積極的に殺人に参加しているのは2人だけ。狂気の転校生と、
女性1人のみ。転校生は、結局最後まで内面には踏み込まずに、いわば北斗の拳の
「アウトロー軍団(人間)と一応設定されているが、徹底的に人間的な感情を排した
人間離れした怪物達」と同列に扱われている。こんなヤツ絶対いない。女性の方も、
極端で、生き残りにかける執念が尋常ではない。

 「ただ、奪い取る側にまわりたかっただけ…」って意味不明。

 で、主人公3人組だが、この馬鹿げたシステム自体をどうこうしようとする意気込み
が伝わってこない。目前の敵(実は仲間)を見殺しにしているだけではないのか?

 キタノ教師の行動も、不可解。最後のトリックを半ば判っていながら、見逃す。
今までの行動とは矛盾する。

 改心したにしては、「覚えとけよ、人を恨むには、それなりの覚悟が必要なんだ」
「無責任?…そんなの知るか!」。自分に向けた台詞だとしても、不可解。大体、
自分を刺したのは、1人の生徒だけだし、他の生徒は、授業ボイコットぐらいで、
「人(生徒)を恨む」?。しかも、「それなりの覚悟を持って」?

  しかも、「心中」しようと言いながら、水鉄砲で間接的な「自殺」。
「自殺」する勇気がないので、主人公に「殺人」させたようにしか見えない。

 これが、キタノの贖罪なら、死んで責任逃れしようとする「無責任な大人」の象徴か!?

  最後、「殺人」「殺人幇助」で追われる身となった主人公2人の行動も「走れ」の
メッセージに反して、逃げるばかりで、この狂ったシステムに対して恐ろしく無力だ。

 ここまで書いて思った。この辺の無力感がテーマかも。エヴァの「おめでとう」の裏
にあるバッドエンディングに通じるものがありそうだ。これも、現代社会の「閉塞」を
描いたバッドエンディングなのかも。それなら、辻褄が合う。

 取り敢えず、このストーリーは、上記2人の殺人鬼がいなければ成り立たない。
今までのバトルも、成り立たないと思うのだが。

 社会が舞台になっているのに、描かれる「社会」が極端に狭いのも、エヴァと同じ。

 軍隊・キタノ教師・クラス・主人公の父親以外の社会は、ほとんど描かれていない。
このバトルを両親がどう受け止めているのかも一切描写無し。異常なほど、狭い。

 後、ドラマを盛り上げる為だろうが、カップルが多過ぎ^^;。主人公もて過ぎ^^;。

『新世紀エヴァンゲリオン』との対比
主人公: 父親に捨てられたと感じている。
思春期の不安定な心を、ナイフなどで表現。
内向的(モノローグの多用)
描かれる社会が極端に狭い・偏っている。
実は、アン・ハッピーエンド。
社会に対する無力感。
残酷描写に込められた想い。
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【 世界女族物語 】

グァルティエロ・ヤコペッティ 監督 in ジャングル
いわゆる「モンドキネマ」の語源とされる作品。

まぁ、莫迦映画の元祖ですね^^;。
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【 アンナと王様 】

OO 監督 in 交通科学博物館
内容は、シャム王国に家庭教師として来た英国未亡人の物語。割と良かった。

『戦場に掛ける橋』と似たテイストはあったが。橋も爆破するし^^;。
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【 ブラック・ジャック 】

手塚 治虫 原作 in 京都・手塚治虫ワールド
原作の、手塚治虫全集「ブラック・ジャック」10巻の「おばあちゃん」を
ほぼそのままアニメ化。

BJの手術シーンが無い話のアニメ化は、珍しいパターン。そこそこの出来。

時間が短いのと、キャラクターデザインが「濃い」ので、やや大味だが。
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【 チャリーズ・エンジェル 】

OO 監督 in 京都スバル座
面白かった。アクションは無茶苦茶でカッコイイ。お色気も抜群。

スキヤキ、デブ相撲^^;等の日本ネタが突然出てきて意表を突かれる^^;。
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【 黄金の日々 】

西條 智章 監督
自主制作映画。

基本的に「走れメロス」の現代版だが、セリフではなく、
演技で魅せる演出が良かった。演技力もグッド。

主人公の目が印象的でした。
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【 なんて世の中だ 】

河田 秀二 監督
自主制作映画。

基本的にギャグだが、主人公は、自分の中のハードボイルドの
世界を絶対崩さないのが、特徴。

カメラワーク。カーアクションが秀逸。
ギャグは、少し滑り気味^^;。
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【 映画史 】

ジャン=リュック・ゴダール 監督
退屈。

フランス映画中心の「映画史」なので、私が作品を良く知らないせいも
あるだろうが、同じナレーションやテロップを多用する演出や、
過剰なカットバックは、疲れるばかりで単調。

睡魔と戦うのに苦労した。

しかし、上記演出方法は『新世紀エヴァンゲリオン』でも多用されている
手法でもあるのだなぁ。

なにが、悪いんだろう…。
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【 ハローキティ 】

なにわ天閣 監督
 自主制作映画。CG作品。莫迦映画。

 徐々にテンションを上げていき、観る者を異次元にまで引き上げてしまう
パワーを持った作品。

 「船に酔う」「ゲロを吐く」「ゲロ食べる」「腹壊す」「うんこブー」
この推進力で宇宙にまで行ってしまうのには、まいった。

 最後には、壮絶なラストが…。
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【 Xマン 】

ブライアン・シンガー 監督
 同名アメリカン・コミックスの映画化。原作は、未見。

 出だしの見せ方は良かった。いきなりドイツ軍占領時のポーランドから
始まるあたりは、掴みはOKって感じ。そこから、世界観の説明。
新人類・ミュータントについて。主要キャラクターの紹介などもテンポ良く進む。

 しかし、後半になるに従って、話にメリハリが無くなり、見せ場も良くわから
ないまま、ラストシーンに。コンピュータ・グラフィックス(CG)に頼り過ぎたか?。
残念。

しかし、Xマンの世界観は、『幻魔大戦』などに影響を与えているみたいやね。
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【 インビジブル 】

ポール・バーホーベン 監督
 透明から元に戻るシーンで、血管から内臓、骨、筋肉、皮膚…と、
徐々に実体化していくシーンと。透明化する場面が、ウリ。
 逆に言うと、それ以外のシーンはおまけ。

 監督の言によると、

・ コップが宙に浮くなどの、従来の「透明人間」の表現をするなら意味は無い。
    他の表現を追求する。
・ 肉体が透明になるということは、他人の目を気にするという精神(モラル)なども
    消えてしまう事になる。それを表現したい。

 しかし、結局後半はB級ホラー映画になっただけだった。「モラルの焼失」も
上手く表現出来ていたとは思えない。

 水中での「透明人間」のコンピュータ・グラフィックス(CG)などは、
『ターミネーター』のT1000と同じだしね^^;。

 後、雨(スプリンクラー)の中での透明人間と人間との戦闘シーンは、どう見ても
『甲殻機動隊』(押井守監督)のパクリだよなぁ。
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【 戦場に掛ける橋 】

デヴィッド・リーン 監督
 古典的名作と言う事で観ましたが、これがとんでもない「馬鹿映画」で吃驚。

 音楽だけ盛り上げて、無理やり緊迫感を出す、ハッタリズム。
人物造詣の深みの無さ、行動の脈絡の無さ。

 日本軍の収容所を脱走した米兵に、英国軍が、弱みを盾に脅す。
「現地の場所を知っているのはキミだけだ、ついて来てくれたまえ」
「えっ、でもパラシュートの訓練は受けてませんが」
「調べたら、パラシュート訓練は危険なので、ぶっつけ本番の方が良いという事だ」
…、案の定 英兵1名死亡。なんじゃそりゃ?

 しかも、現地の女性を道案内に雇って、米兵は役に立たない。
「これなら、僕は必要無かったのでは?」
「いや、いつ何時 役に立つか判らんものだよ」
…しかし、結局最後まで米兵の活躍シーンは無し。ガイドの女性まで
迫撃砲の発射を手伝ってるし…。

 特に、ラストシーンで「怪しい」と思いながら、ナイフや銃も持たずに、
日英(捕虜)の上官2人だけでコードを辿っていって、「案の定」戦闘。
撃ち殺される^^;。

 しかも、橋の起爆装置に倒れこんで、橋を爆破させてしまう。
そこに、丁度列車が入ってきて大爆発!…頭痛い。

 映画館を出た後も、暫く頭がクラクラしてました。
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【 17歳のカルテ 】

ジェームズ・マンゴールド 監督
徹底的に精神病棟に入った女の子の視点からのみ捉えられている。
退院した仲間が、坂井能大みたいなヤツに精神的に追い詰められて
(後押しされて)ついに自殺するシーンは、本当に怖かった。
映画を観て、久しぶりに背筋に悪寒が走った。

全体的に淡々としているが、ストーリー運びが絶妙で、惹き込まれる。
重いテーマを見事に描いていて、痺れる。

久しぶりに、映画館を出る時に考え込むような解放されたような、
不思議な感覚に襲われた。

でも、次の日には又元通りに心がツルリとしたような気分に戻って
いて…少しイヤだった。( by.『ラブ&ポップ』)
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【 マルコヴィッチの穴 】

スパイク・ジョーンズ 監督
俳優マルコヴィッチの頭の中に15分だけ入り込める穴を見つけた主人公の物語。
まったく新しいSF!という触れ込みだが、以前同じような触れ込みだった
「リプレイ」というSF小説の時も感じたが、それ程斬新には感じなかった。

「ドラえもん」で、SF的感性に慣らされてしまったのか、もともとSFの素養が
無いのか…。

でも、藤子・F先生がご存命だったら、喜んでこの発想を漫画に取り入れたかも
しれない。とは、思う^^;。

映像的には、『キューブ』のラインか?
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【 シベリア超特急 】

水野 晴郎 監督

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【 透明人間あらわる^2 】

サカモーションフィルム 制作

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【 ならず者バトルロイヤル 】

サカモーションフィルム 制作

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【 COMIC SOUL 】

サカモーションフィルム 制作

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【 ユニコ特別編 】

手塚 治虫 原作

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【 人狼 】

押井 守 監督

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【 カードキャプターさくら劇場版 】

CLAMP 原作

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【 ミッション・インポッシブル2 】

トム・クルーズ 主演

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【 ミラクル・ペティント 】

ハビエル・フェセル 監督

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【 グラディエーター 】

リドリー・スコット 監督
 スタンリー・キューブリック監督『スパルタカス』を髣髴とさせる、一大史劇。
コロシアムでの決闘士(グラディエーター)達の決闘シーンは大迫力。
 久し振りに、映画を観てワクワクドキドキしました^^;。
 そうやって映画を観ている観客自体が、「人殺しを、娯楽として楽しんでいる」
当時のローマ人達と重なり合うように作ってあるのも上手い。
 次回作の『ハンニバル』(『羊達の沈黙』の続編)も期待。
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【 NEZI 】

鷲見 伸介 監督
 自主制作映画。

 ネジの自販機に群がる人々。その秘密を知ってしまった主人公の
女の子が、次々と襲い来るネジ人間達を向うに回して大立ち回りを
繰り広げるホラー作品。莫迦莫迦しい設定を真面目に創ってあるし、
アクションあり、ギャグありで、テンポも良いし、第一、女の子が
可愛い!彼氏の情けなさも良い味出している。

 お気に入り。

 10月頃にビデオレンタルチェーン「TSUTAYA」のインディーズムービー
のコーナーに並ぶらしいので、機会があれば是非観て下さい。
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【 凶手 BLOODY ARMS 】

津田 佳也 監督
 自主制作映画。

 森の中での壮絶な殺し合いは『鬼畜大宴会』テイストを感じさせるが、
結局は「素手で相手を撃つ」というアクション(ネタ)だけの内容。

 その1点に絞ったのは間違いでは無いと思うが、それだと前振りが
長いような気がする…。

 主人公の怒りも、麻薬の売人に成り果てた自業自得のように思えるし^^;。
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【 ミートボールマシン 】

山本 淳一 監督
 自主制作映画。

 だらだらと同じような展開が続くのは、正直タルい。

 この内容なら、3分の1の時間にした方が、テンポ良く観れたと思う。
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【 国防挺身隊 】

安原 伸 監督
 自主制作映画。

 取り敢えず、テンポが無茶苦茶良い。無駄な台詞を排し、
最低限の台詞とアクションでギャグとも真剣ともつかない
「右翼的」言動・行動を行う。

 この間は、捨てがたい物がある。観客の受けも良かった。
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【 わたしのあしながおじさん 】

安原 伸 監督
 自主制作映画。

 ラストシーンの、夢落ちは外してたので無かった方が良かったかも。
でも、無かったら、ただの「良い話」になってしまい。制作側の
意図する所ではなくなるのだろう。

 「戦争は、やっぱり勝たんといかんのぅ。」
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【 ブラックジャック 呪いの人面瘡 】

升田 規裕 監督
 自主制作映画。

 原作の「怪奇と幻想」的側面を全面に出した内容。
人面瘡との対決シーンは、見せ方が上手かった。

 台詞とストーリーが把握し辛かったのは、マイナス。
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【 G子ちゃんとあそぼう ゲロゴリポン 】

明瀬 礼洋 企画
 自主制作映画。

 どうも、内容がイマイチ弾けて無いと感じた。

 どうやら、テレビ局に依頼されて作ったようで色々制限が
あったのかもしれない。

 だらだらしていて、眠くなる^^;。アイデアは面白いと思う
のだが、「おたくのおにぃさん」「岩島さん」等の登場人物
の掘り下げも消化不良。
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【 ハヴァナイスデイ 】

中岡 秀樹 監督
自主制作映画。

前作「大阪ストラッド」の続編。前回が1996年の冬。
今回が、1999年の夏。
ヒロを中心とした、同年代(25才)の様々な生き様を
群像劇のように描く。

それぞれのキャラクターが生き生きと活写されているのが
良い。台詞も、聞き取り易くてグッド。

大道芸人の兄ちゃんと、営業君がお気に入り。
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【 大阪ストラッド 】

中岡 秀樹 監督
自主制作映画。

大阪で、町の何でも屋をやっている「ヒロ」のその日その日を綴った物。
台詞が聴き取り難いのが、最大の難点。評価以前の問題だけど、
自主制作作品には結構多い。
主人公のキャラクターは、インパクトがあって良い。
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【 突破者 -太陽傅- 】

宮崎 学 原作
宮崎学の半生を描いた「突破者」。
それをベースにフィクションを織り交ぜてコミカライズした、
『突破者 -太陽傅-』の映画化。

高橋玄監督。的場浩二主演。

内容は、原作のプロローグ部分。謎の中国人の殺し屋が、謎のまま登場して、
謎のまま去ってゆくなど、詰めの甘い部分はあるが、不思議な味わいのある
「極道映画」になっている。
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【 実験映画 】

手塚 眞 監督
 理由を聞かずにある女性を7日間撮影して映画を作ってくれ
という依頼を受けた主人公。2人の7日間を描いた40分ほどの
掌編。実際の撮影も7日間で撮ったようです。

 パンフレットが、1枚の紙を折り畳んだ物で300円というのが
寂しい;_;。

 内容は、前衛的。ほとんどわからん^^;。

 以前のトークショーで、「物を作る人間は10年でも20年でも
時代を先取るものを作らないといけない。それが、作家の使命だと
思ってる。」「『白痴』は何度か観ればある程度判ると思うが、
『実験映画』は、判らない人は多分判らない。」

と言ってたので、それで良いのでしょう^^;。
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【 ミッション・トゥ・マーズ 】

OOO 監督

『2001年宇宙の旅』みたい。ストーリーは無茶苦茶だが、特撮は凄い。という評判を聞いたので、観た。

…前評判通りでした^^;。

★『2001年宇宙の旅』みたい。
・ 骨が、宇宙船になる。 → 足跡が、探査機になる。(スケールは小さいが^^;)
・ 宇宙船内での、パニックや、仲間の死亡が語られる。(これも、HALの反乱より、スケールは小さい)
・ 月面で、モノリス(石版)発見 → 火星で、巨大人面発見。
・ 宇宙人が、地球人を謎の物体で試す。
・ そして、人類を新しい段階へと導く。

…でも、似てるだけで、やはりスタンリー・キュブリック監督の方が、1枚も2枚も上手。

★ストーリーは無茶苦茶
色々突っ込む所はあるのだが…一番おかしいと思ったのは、宇宙遊泳で「燃料が足りない」という状況になるのだが、どうも地上の車と同じように、進む間ずっと燃料を使う様に描写されていた点。宇宙空間では、加速時と減速時以外は燃料を消費しないから、これはおかしい。同様に、銛を撃ったら反動が働く筈なのに、それも無視されていた。

★特撮は凄い
無重力状態の描写は凄かったです。
宇宙船なども、それなりにリアルに作っている。でも、自動探索機や本部のコンピュータなど、どうしようもなく安っぽい小道具も多くて、非常にアンバランスな印象。金のかけ方が、非常にチグハグな感じ。後、CGの使い方も手抜きな部分(最初の砂嵐の所など)があって、気になった。
全体的に、特撮の凄い所をこれ見よがしに見せていて、余裕が感じられ無いのは、やはり減点対象。

結果、娯楽的にも高尚さの点でも中途半端で、終わった時に観客が戸惑ってました^^;。

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【 アンドリュー NDR114 】

クリス・コロンバス 監督

最初に、「ロボット三原則」が出てくるので、何でだろうと思ったら、アイザック・アシモフの作品が原作でした。道理で^^;。

「ロボット三原則」
一.ロボットは、人間に危害を加えてはならない。
二.ロボットは、一項に反しない限り、人間に従わなければならない。
三.ロボットは、一、ニ項に反しない限り、自分の身を守らなければならない。

でも、今回の話では、特にこれは重要な要素で無い。(背景ではあるけど。)

ロボットが人間になる話。途中から、服を着るようになるのは
アミスタッドと同じ。この辺がどうも、裸→未開人、服→文明人、的発想で、文明人(西洋人)になるのが幸せという押し付けがましさを感じてしまった。主人公のロボットが人間の服を着たり、顔に人工皮膚を付けたり、最後には老衰までして「人間」として認めてもらおうとするのも、理解できない。
手塚治虫の「鉄腕アトム」のように、ロボットにも人権(ロボット権)を、と努力する方が自然に感じてしまった。
ロボットと人間の恋愛も、手塚治虫「火の鳥 -復活編-」の方がリアルに感じた。
ま、私が手塚治虫ファンだからだろうけど^^;。

後は、一族の物語が中心で、ロボテクス社以外の「社会」がほとんど出て来ないのが気になった。後半では、ロボットがアンドリューとカノジョ以外出て来ず、どう普及しているのかすらほとんど語られていない。それなのに、「委員会」で急に「社会」が出てくるのが唐突。

ロボットが、製造不良で「人格」を持つと言うのは、藤子・F・不二雄『マイ・ロボット』という作品でも、描かれてます。良かったら、読んで下さい。

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【 アイアン ジャイアント 】

ワーナーブラザーズ 制作

日本では、ワーナーブラザーズ系列のワーナーマイカルという映画館のみの上映。
雰囲気や、サービスの仕方、食べ物のサイズまで、まんまアメリカンテイストな映画館。
250名規模の映画館が7館あって、結構でかかった。完全入替制なのが、嫌。

全体的には、宮崎駿の「天空の城ラピュタ」や「ルパン3世」で登場した、殺人(園丁)ロボットの影響を色濃く受けた感じ。
後、藤子・F・不二雄の「鉄人を拾ったよ」「パーマン」や「E.T.」を思い浮かべる^^;。

主人公とロボットとの心の交流があまりにも浮世離れしているので、どちらかというとFBIの捜査官の方に感情移入してしまい。それ程良いとは思わなかった。
ラストも、良く考えると怖い終わり方だし…。

後、観客を驚かせる演出が多いので、子供は始終「怖い怖い」と叫んでいた^^;。

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【 セントラル・ステーション 】

OOO 監督

おばあさんと子供のでこぼこコンビが、子供の父親を探しに旅に出る、というロードムービー。
ブラジル版、「
菊次郎の夏」って感じ。(こちらは、おっさんと子供が、子供の母親を探しに行く。)

しかし、主人公のおばあさんは、とにかく凶悪。代筆業で書いた手紙を金を取っておきながら、投函せずに破り捨てる。子供を臓器のバイヤーに売り飛ばす。置き去りにする。万引きをする。男に色目を使って、逃げられる^^;、等々。日本映画のおばあさん像では、無いタイプのキャラクターですね。でも、現実の事件を見てるとこの手のおばあさんは、増えてきてるんでしょうね^^;。

最後はお約束通り、2人の間に絆が生まれるのですが、悲しい別れ。
ラストシーンの後に子供が幸せになったかどうかは、疑問。むしろ、不幸になっているのではないか?

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【 ジャングル大帝 】

手塚 治虫 原作

京都・手塚治虫ワールドにて公開された新作アニメ。

前回の、新作アニメ「リボンの騎士」に比べればストーリーもしっかりあるのですが、 肝心のストーリーが、新作アニメ「鉄腕アトム」と比較して今ひとつという感じ。

なんとなく、「ライオンキング」のパクリに見えてしまう部分もあるのが、なんともかんとも^^;。

「肉食をしないライオン」「争いの無い動物の楽園」「人間と動物の共生」という設定も、現代では通用しなくなってきてるので、ストーリ作りも難しいのかもしれませんが。

ラストシーンで、子ライオン(?)が飼い主の人間の所に帰っていくシーンで、手塚が演出していたら撃ち殺してるんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら観てましたが、そのままハッピーエンドでした。

私が穿った見方をしているだけかもしれませんが^^;。

第2部の、京都の歴史紹介アニメ「本能寺の変」では、手塚キャラは出てきませんでした。

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【 守ってあげる! 】

OOO 原作

婦人自衛官の生態を描きながらの成長物語…に成り損ね^^;。

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【 トイ・ストーリー2 】

ディズニー 制作

最近では珍しく無くなってきた、全編CG(コンピュータ・グラフィックス)を使った映画。しかし、ストーリー・映像どちらも他を圧倒する出来。

次回公開のCG・実写を合成した恐竜物語の予告も見ましたが、無茶苦茶凄い。「ジュラシックパーク」を軽く超えてしまう予感。大期待!

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【 マグノリア 】

OOO 監督

様々な人々の行き様を俯瞰的に捉えた作品。

最後の驚愕のシーン(空から蛙が降ってくる)。『晴れ時々ブタ』という童話を思い出してしまった^^;。
或いは、タイムボカンシリーズで使われた、山本正之の「ブッタブタ、ブッタブタ、ブタブタ、空からブタが降ってくる〜♪」を思いだした^^;。

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【 シュリ 】

カン・ジェギュ 監督・脚本

韓国映画。アクションとラブストーリーを南北問題を絡めて上手くエンタテインメント作品に仕上げている。
小道具としての水槽などの使い方が上手い。
無駄な台詞を排したアクションシーンや、女スパイの内面を台詞でなく映像で見せる演出も素晴らしい。
ハリウッド映画のように明るくクライマックスのままエンディングにいくようにせず、悲劇的な結末で、しっとりと余韻を残したラストシーンも、日本人(アジア人?)向けかな。
これは、韓国だけでなく、日本でもヒットするでしょう。
少々ストーリーに破綻はあるけど、「
タイタニック」に負けるとも劣らない出来だと思う。

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【 月光の囁き 】

喜国 雅彦 原作

変態性欲を扱った作品。
原作は、「純文学の香りを漫画で表現したかった」そうである。

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【 釣りバカ日誌11 】

本木 克英 監督

せっかくの沖縄部分が、ストーリーの半分ほど。しかも、ストーリーのメインは東京が舞台の方。ということで、少々肩透し。
内容は、相変らず。2回程しか観てないけど^^;。「合体」。

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【 鉄道員(ぽっぽや) 】

高倉 健 主演

訳あって、ノーコメント。

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【 バグズライフ 】

ディズニー 制作

「虫」版の『七人の侍』と聞いていましたが、単に蟻の国をサーカスの落ちこぼれ達が用心棒するという筋書きが似てるだけで、ストーリーは、徹頭徹尾お子様ランチ。敵キャラ(ホッパー)も薄っぺらい、虫達の個性も光っていない、主人公(フリック)も単なる思い付きで行動していて、知性のかけらも感じられない。全編CGで作られているのだけが、「売り」かな?でも、トイ・ストーリーに比べても見るべきものが無かったような…。

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【 ガラスの脳 】

手塚 治虫 原作

原作が、ファンタジックなラブストーリーなのだが、これをそのまま実写にしてしまった感じ。漫画では誤魔化していたディティールが、実写にする時に目に付いて非常に生々しくなってしまった(例えば、嵐の夜中に病院に忍び込んでキスするシーンなど)。映画のキャッチコピーは「1万回のキスがくれた永遠の5日間」というものだが、1日2回で約14年キスし続ければそうなる。原作は子供時代から17歳になるまでキスし続けるからそれ位してるかもしれないが、実は映画版では「すっかり忘れている」期間があって、実際にキスしたのは2年弱という事になっている。友人の言では「1万回キスしたのは、あの医者やってんな」と言ってた^^;。あと、主人公の同級生との3角関係、医者との3角関係、母子家庭での葛藤、マスコミの報道など細かい生活臭の描写を描き出していたのも、ファンタジックな純愛の雰囲気をぶち壊していたと思う。
『101回目のプロポーズ』というのもあったな。2人とも純愛ならラブストーリーで、片方だけの純愛ならストーカーという事か。純愛もなかなか出来にくい時代になってきたのかな?^^;。
手塚の原作は、映画を見る直前に初めて読んだんだけどね^^;。

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【 ファンタジア2000 】

ディズニー 制作

ファンタジアの続編。7つの新曲と「魔法使いの弟子」から成る。

[ プログラム ]
・ベートーベン・交響曲第5番
・交響詩ローマの松
・ラプソディー・イン・ブルー
・ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番、アレグロ
・動物の謝肉祭
・魔法使いの弟子
・威風堂々
・ストランヴィンスキー・火の鳥

「火の鳥」のイメージが男性的なのは、西洋の神話ではそうなのかな? 私の中では、鳳凰や手塚治虫の「火の鳥」の影響か、母性的な火の鳥をイメージしてしまう^^;。

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【 地雷を踏んだらサヨウナラ 】

浅田 忠信 主演

戦場カメラマン 一ノ瀬泰造の伝記的作品。ゲリラ達などのリアリティと説得力のある映像が凄い。しかし、主人公がなぜ、あそこまでアンコールワット遺跡に拘るのか、最後まで判らなかった。ので、感情移入がしにくかった。

(リンク)
地雷を踏んだらサヨウナラ

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【 SAWADA 】

五十嵐 匠 監督

ピュリッツァー賞受賞の戦場カメラマン沢田教一の34年の人生の軌跡を辿るドキュメンタリー。彼の辿った戦場や、写真に写った人々、同僚のインタビューなどから、彼の「死に急いだ人生」を追いかける。
しっかり、創られている。
なんか、学校の体育館で文部省推薦の映画を見ていた時の感じを思い出した。懐かしい^^;。

(リンク)
サワダ SAWADA
作品の概要

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【 ファイトクラブ 】

デイビッド・フィンチャー 監督

ビルの爆破シーンを観て、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 -THE MOVIE-』のシーンを思い浮かべてしまった^^;。次に見た映画も戦場カメラマンを扱った作品だし、爆破づいてるなぁ。

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