テロリズム




【テロリズム】(英:terrorism)
 1. 一定の政治目的のために、暗殺や暴行、粛清などの直接的な
     恐怖手段に訴える主義。暴力主義。また、その行為。テロ。
 2. テロル

【テロル】(独:Terror)
      暗殺や暴行などの直接的暴力手段によって政治目的を達成
     しようとすること。また、そのための行為。
      特に、権力をもつ側による大がかりな弾圧についていわれる。
     恐怖政治。テロリズム。

【テロリスト】(英:terrorist)
      テロリズムの信奉者。特に、一定の政治目的をもつ団体に属し、
     計画的に反対派を暴力で倒すことを目的とする者。

                              『国語大辞典』(小学館 1988)より。


2001年9月11日、アメリカ 同時テロ発生概要 (H13.9/14) ・ 記事 (H13.9/14)

2001.9/20

「備忘録」 ・ テロリスト憎し → アラブ人憎し → ターバンを巻いたインド人を殺害。 まるで、魔女狩りの再来。 短絡的な人間のなんとおぞましきかな。 憎しみからは、何も生まれてこない…。 ・ 多くのアラブ諸国の国民は、我々と同じ、平和な暮らしを望む 単なる「人間」なのに…。 ・ ブッシュ大統領の支持率が50%から80%に急上昇 戦闘行動への可決は、ほぼ全員賛成。わずかに、下院で1人だけ反対。 憎しみは、国民を全体主義へと向かわせて行く。 ・ 今のアメリカ人で、報復行動(テロ)反対を唱える人は、 本当に全く居ないのだろうか? いや、メディアに出てこないだけで、良識あるアメリカ人は多数居る はず。しかし、メディアからは、その姿は見えてこない。 今、アメリカ国内で戦争反対を唱えると、「非国民」扱いなのだろうか? 戦争中の日本国のように。 ・ 湾岸戦争の時には、「油まみれになった水鳥」の写真(偽造)を 世界中に発信して、イラク・フセイン大統領=「悪」の世論を 作って、アメリカの軍事行動を正当化した事は有名。 ・ 今回の、「消防士を必要以上に英雄視」「テロに屈さない アメリカ大統領の演説」「テロ成功に湧くイスラムの人々」などの 映像にも、そういう意図が見え隠れする。 (「喜んでいるイスラムの人々」の映像は、全然別の場面である 可能性が高いそうだ。) ・ アメリカと「利害関係」にある。又は、自国にとってもテロ撲滅は 願ったり敵ったりである、世界中の国々に「攻撃やむなし」の お墨付きを貰い、「世界vsテロリスト」の構図を作る。 「正義は我にあり」 その迅速な対応と、抜け目の無さは、流石に超大国のアメリカ。 ・ 日本だけは、浮いている。森首相なら、ずっとゴルフをしていた事だろう。 小泉首相の「テロに屈してはいけない。報復するのは当然だ!」という 台詞も、勇ましい。が、深い考え無しに、怒りに任せて脊髄反射的に 言っているだけのようで、恐ろしい。 ・ パキスタンが、「苦渋の決断」により、アメリカ側についた。 当然、経済援助や武器提供などの「見返り」を求めてだろう。 パキスタン政権自体が揺らぐかもしれないのに。

2001.9/14

アメリカの経済と繁栄の象徴「ニューヨーク・ワールドトレードセンター」。 アメリカの武力の中心地「ワシントン・ペンタゴン(アメリカ国防総省)」。 それらへの攻撃。しかも、「大成功」。 今回の、アメリカ同時テロ事件。民間人を巻き添えにした、「無差別殺人」 には、怒りを通り越して、戦慄するしかない。 しかし、ここで 萎縮してしまったり、絶望・自暴自棄になってしまっては テロリスト達の思う壺。我々に出来る事は、一刻も早く、今まで通りの生活 を行う事である。 さて、何の罪も無い一般人を巻き込んで、しかも自分の命を投げ出しての 「特攻」。正に、「血も涙も無い」テロリスト達。 逆に言えば、このテロリスト達は、「アメリカ」という国家・市民自体 に対して、ここまでせざるを得ない程の恨みを持っているという事でもある。 現在の所、犯人は分かっていない。しかし、「アメリカ」にそこまでの 恨みを持つ者として中東のパレスチナゲリラの名が上げられている。 (もちろん、アメリカ国内の国家転覆を図る集団による犯行の可能性もある。) 火の無い所に煙は立たない。少なくとも、「彼らが犯人であっても おかしくない。」と考えるだけの確執が両者にあった事になる。 確かに、アメリカの「自国中心主義」「他国に対する露骨な搾取」 ひいては、「先進国・民主主義国家」による、「発展途上国」 (彼等を、「発展途上(野蛮)」であるというのも、「アメリカ」側からの 価値観だが)への搾取は、それがもうほとんど覆される事の無いほど 強固であるだけに、恨みつらみは相当なものであろう。 それは、パレスチナの民衆が、今回のテロの「成功」を大喜びする 「映像」によっても、感じされられる。 「テロは卑怯だ。言いたい事があれば話し合いで」という意見は、正論だ。 では、前提となる「話し合い」を「アメリカ(その他先進国。含む日本)」 はしてきたのか? 「アメリカ」が「無視」「聞く耳を持たない」してきた事のツケが、今回 返って来たのかもしれない。 本当は、「アメリカ」は、「中東」に、実際は「話し合い」では無く「武力」 「搾取」により意見(「民主主義」?「国益」?)を通してきた経緯が あったのではないのか? …しかし、「話し合い」を重視する「民主主義」を、「武力」によって 押し付ける「アメリカ」って…。 今回のニュースも含めて、「アメリカ」側の「映像」は届くが、今まで 「中東」側が受けてきた傷は、見えてこない。これは、中東諸国が「民主化」 されていず、「情報公開」が行われていない為であり、自業自得であると 考える事も出来るが、彼らにはそもそも伝統的に「民主的」なる概念が ある訳では無いし(多分)、「神の御名において」行動する。これは、 我々から見れば、非常に危険なカルト(狂信者)と同じかもしれないが、 彼らにとってはそれが正義なのだ。 「武士道とは、死ぬ事と見つけたり」(宮本武蔵)。これも、日本人以外 には理解不能のカルトでしょうね^^;。 日本だって、真珠湾攻撃の「成功」に日の丸を振って狂気乱舞していたん ですから。 (真珠湾攻撃は、「奇襲」だが真珠湾にいた「アメリカ軍艦」を目標にした 「軍事行動」であり、今回は一般市民を狙った「無差別テロリズム」という 決定的な違いはありますが。) 当時の日本人の心情になってみれば、憎っくき敵国・アメリカへの今回の テロリズムに対しても、狂気乱舞した事でしょう。 それぞれの民族、伝統には、それぞれの「正義」がある。 「正義」が1つで無い事を前提にしなければ、自分の正義を疑えない。 つまり「アメリカの正義」も、疑わなければならない。 そして、結局、今回の問題を解決する方法は、やはり「話し合い」しか ないだろう。と言う事だ。 しかし、今までのアメリカの対応からして、「武力による、全面報復」を 行うだろう。 先進国vs反米ゲリラとの戦いは、泥沼のベトナム戦争のようになり、 アメリカの国力は疲弊。パワーバランスは崩れ去り、世界経済は崩壊。 先進国は、どの国もテロの標的となり、平和は無くなるだろう。 これが、憧れの21世紀の幕開けなのだろうか!? 子供たちの未来は!? 「人を殺す愛よりも…、人を生かす愛を。 甘いかもしれないけど…そう、信じたいんだ!」 (『宇宙船サジタリウス』 第26話 より) ----- 話変わって、ビルが崩れ落ちるシーンは、正にハリウッド映画の 『インディペンデンス・デイ』。 中に、大勢の人がいるのが、凄い。 アメリカ大統領の 「犯人は、絶対許さない!。民主主義は、正義だ。絶対負けない!」 という演説も、映画顔負けの迫力だ。 窓から助けを求める人々、落下するする人。これも、『タイタニック』 並みのど迫力。 どんな特撮もコンピュータグラフィックスも、本物の迫力には敵わない。 「事実は、小説より奇なり」 被害者のご冥福を祈ります。

ホームページに戻る