今回は、溜まっていた、小林の近況報告。増12ページ。
多少、肩の力を抜いたような、インターミッション(幕合い)的な話が中心?。
「この情報化時代に 月一回しか 出さないなんて 何さぼってるんだ 編集者は?」
「ばちが 当たるぞ!」
同感。
その隙に、『戦争論2』の執筆を着々と進めているらしい。
「日本がなぜ あの戦争に 突入して いったのかは わしがはっきり 描いてやる!」
「年末年始 わしの身辺に あった事件を 列挙しておこう」
・ まず、『台湾論』が、台湾で反響を呼んでいるという話。
「批判の方が 圧倒的に多い」
「金美齢さんが テレビの討論番組に出て 擁護して完勝」
^^;。どういう状態を指して「完勝」と表現しているのやら^^;。見てないので、判らん^^;。
「これが『台湾論』 中国語版だ!」
「「小林善紀」は カナモリが決めた 漢字文化圏での ペンネームである」
なんと、2月に中国語版『台湾論』が発売されるらしい。
『台湾論』が台湾でどう読まれるか。台湾の若者にも、「ゴーマニスト」が誕生するのか!?。興味津々である。
・ 「台湾人を信用出来るかどうか」について、意見の食い違いがあり、『正論』誌上で、西尾幹二氏と小林が反論し合ってるという話。
直接、話さずに誌上で討論している所や、「猜疑心の強い 西尾氏」という表現を見ると、西尾氏との蜜月もそろそろ終焉なのかもしれません。元々、教科書作成という共通の目標で手を組んでいただけなので、当然と言えば、当然なのかもしれませんが。
・ KSD(中小企業経営者福祉事業団)事件で、収賄の容疑で逮捕された小山孝雄議員と直前に会っていたと言う話。
「どうやら小山氏の 「金は受け取っていない」 という弁は嘘だったようだが もちろん わしは だまされちゃいなかった」
(「ものつくり大学」等、中小企業に良いことをしている。「教科書問題」に良い関与をした。)
「わしは日本の 全マスコミのように 小山氏を 「志のいっさいない 卑しい悪人」 として断罪する 立場は取らない」
として、小山を擁護する。
丁度、今週号の「SPA!」の『夕刻のコペルニクス』(鈴木邦男)でも、小山孝雄議員について触れられていました。こちらも小山氏に同情的でありました。
鈴木邦男とは、同じ「生長の家」の信者繋がりで面識があったようです。「生長の家」が政治活動に関わっていく過程で、政治家になったが、本来はドロドロした政治の世界とは無縁な、素朴で敬虔な信仰の徒であったそうです。
こういう視点は、新聞報道からだけではなかなか見えてこないので、有難い情報ですね。
「金をめぐって どのくらいのズルさが 許容範囲なのか?」
「その人物の能力と 重要性と 金をめぐる疑惑を もう少し慎重に 秤にかけねば ならないのではないか?」
「マスコミと検察の 意向と都合だけで 適当に政界を 引っ掻き回されてるだけで いいのだろうか?」
誰が、その「秤」を測るのだろうか?^^;。
例えば、田中角栄はロッキード社から賄賂を貰っていたが、その代わり日本の高度成長に貢献したから「秤」にかけて、うんたらかんたら…。
…やはり、良い事は認め、悪い事は法に従って裁くしかないでしょう。法律を犯しても、「許容範囲」などという曖昧なもので免罪されるというシステムでは、世の中、今より悪くはなっても良くならない。
もちろん、小山氏も含めて後ろ暗い事をしている議員はバシバシ逮捕して、政治家を一掃してしまうのが「金のかからない選挙」実現への道でしょうね。
逆に、「法の下の平等」を謳っておきながら、国会議員が権力と金にあかして、裁判を引き伸ばし、「仮釈放」で事実上「合法的」に死ぬまで逃げ切る事の出来る事のほうが問題かもしれません。
・ 「小林よしのり下着盗撮」のデマを流されたという話。
「人を犯罪者に 仕立て上げようと したやつは 完全に免罪される のか?」
情報ソースを明かせない記者の立場も判るけど、確かにこれは、非道いですな。
情報提供者のメリットも、見えないし。
「そんな暇あったら さっさと 口説き落として」
「パンツなんか 剥ぎ取って…」
「まんぐり返しで べーろべろ なめちゃるわい!」
「わしは もっと もっと 助平である!」
確かに^^;。
今までは、自分を主人公にして、こういう絵を描く事を躊躇している節があったが、今回は吹っ切れたようである。もちろん、正しい^^;。
「何者かが わしを 陥れようと画策してるのだが わからない」
「わしの味方はいないのか? だれか情報をくれんか?」
よほど腹に据えかねたのか、それとも身の危険を感じるのか、異例の情報提供の依頼である。
「成人式… やっぱり公はない」
「国旗 国歌さえ ないがしろにしてきた 戦後教育の行き着く先は もうはっきり 見えたではないか!」
逆に言えば、国旗・国歌さえ大事にすれば、「公」が育つのか?そうではないだろう。又、「事件」になった事象ばかりクローズアップされるが、ほとんどの成人式は滞りなく行われているはずである。「成人式」という「儀式」が必要かどうかの検討も含めて、短絡的な思考は禁物である。
・ JCの京都会議で基調講演を行った話。
「ここには成人式のような アホはいない 携帯も鳴らない」
「この場に来てくれた者は 本物のリーダーに なると信じたい」
まぁ、自分の興味で参加しているので、私語はしないでしょう。
「本物のリーダーに なると信じたい」と、希望的観測な所が、今回のテーマである「信じることと疑うこと」なのだろう^^;。
・ 検定中の「白表紙本」の内容を報道した、新聞社を「ルール無視」と非難。
「それは成人式で 無法の限りを尽くす 馬鹿者どもと 何ら変わりがない!」
「朝日 毎日など 不買運動 おこして 部数下げてやれ!」
・ クラブで「おぼっちゃまくん」の作者として、受けたという話。
・ ホテルに、女性の電話番号を書いたメモが入っていた話。
「しばらく考えてわかったが売春だ」
「それとも わしの スキャンダルを狙う 左翼のワナかもしれん」
「疑り倒して メモを捨てて おとなしく寝た」
正直に、心情が描かれている。こうやって、人は「公」を身につけるという隠喩かもしれない。
今回のゴーマン
「社会は誘惑に 満ちている」
「金や女や 名誉や地位や…」
「律するのは困難で 必ずしも律しきれて いるとは言い難い」
「誰もがどこまで 律して どこまで崩れて いるか…」
「疑うべきか… 信じるべきか…」
台湾論に関して、西尾幹二批判。8ペ−ジ。
小林の台湾入境禁止処分について。8ペ−ジ。
しかし…、3月2日に処分された後の顛末が、3月14日発売号に掲載されているとは…。一体、いつ描いているのだろうか!?
今回は、流石にショックを隠し切れない様で、最近の『新ゴーマニズム宣言』では珍しいテンポで展開します。初期の頃の雰囲気に近い。懐かしい感じ。
「えへっ」
「わし…」
「ブラック・リストに 載っちゃった!」
「台湾の…」
「きゃはっ はずかしいっ」
「あんなに 台湾は 親日と 言ったのに…」
「台湾は わしのこと 入境禁止だって…」
「ふられ ちゃった みたい…」
「はずか しいっ」
「あんまり人に 言わないでっ」
想い人に振られた、アナロジーで表現しております*^^*。
「西尾幹二が 「台湾の親日を疑え」 って 言った時も あんなにむきになって 怒ったのに…」
「単なるお人好しの 馬鹿みたいだな わしって…」
*^^*
「台湾の戒厳令が 解かれてから初の ブラック・リストが わし・小林よしのり!」
「う〜〜〜ん 台湾のことを思い 日本人に台湾を 知ってほしくて 『台湾論』を描き」
「日台を 両思いにしようと 台湾でも 発表したのに」
「その結果が 入境禁止とは…」
この辺は、哀愁が漂っていて、なかなか哀切が感じられます。思わず、涙が流れてしまいました…。いや、本当に。この辺が、物語の力?。
「残念ながら 台湾には 「言論の自由」がなかった」
「つまり 「民主主義国家」ではなかった」
「そう判断 せざるを 得ない 状況に なっている」
今回の、入境禁止処分に対して、台湾内部からも「行き過ぎである」という意見も出てきているようですし、「言論の自由」とは何ぞや?という事を、学習している最中に感じます。「小林善紀」という劇薬が、これを促進している面もあるようです。少し、食中りしたかな?^^;
後、良く知らないのですが、日本でもダライ・ラマが訪日した時に、集会に参加させなかったりとか、「言論の自由」を束縛していたのでは…。
…やっぱり、日本も「民主主義国家」ではないのかなぁ^^;。
「ついに『台湾論』を 燃やし始めた!」
「何と中国的な… 「焚書」だ!」
「拡大した わしの写真にも 火をつけ 気勢を上げている」
「もはや台湾は完全に 「反日」に振れ切った!」
「中国的」って…あんた…。日本にも「悪書追放運動」(有害コミックの不買運動。燃やしたりもした。)とかが、あったんですけど…。
日本で最近だと、『バトル・ロワイヤル』ですかね。これも、国会やマスコミで大騒ぎして、逆に若者が興味本位で見て、大ヒットになりましたね。『台湾論』も、同じように台湾の若者の間で、大ヒットになりそうな感じですね。
「わしは たった一冊の漫画本を 発売しただけである」
「勝手にマスコミが大騒ぎし」
「運動家らが不買運動し 焚書し」
「政治家が全体を読みもせず 一言一句をあげつらって政争の具にし」
「超危険な書物のイメージを作り上げて」
「3月2日 台湾はわしを入境禁止にして ブラック・リストに載せた」
今回のゴーマン
今回は、台湾入境禁止処分に関する騒動について。8ペ−ジ。
今回は、教科書検定について。8ペ−ジ。