ゴーマニズム宣言の感想

(第70章〜第74章)

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mark 『第70章 自由な校風が子どもの人権?』
(「SAPIO」 6月11日号)
感想のメール

2本立て最終回。

今回は2本とも肩の力抜いて、楽しんで読めるものにした。
そうで、確かに今までより内容が無い^^;。

今回の内容は、

今回のゴーマン
ごーまんかましてよかですか?
「入学式ごっこ」に情熱そそいで何か達成した気になってるやつらは確かに子どもだ
正確に言えば大人の保護下にある児童だ
むだ情熱ばか情熱に児童を駆りたてるイデオロギーが背後にある
自由は秩序と共に権利は義務と共にあることを児童に教えろ!
…これだけですね。後は、久しぶりの「短編読み切りギャグ漫画」です。しかも、あまり面白くない^^;。

「戦争論(幻冬舎)」描き下ろし400ページに力を取られてしまったか…。 逆に「戦争論」は大期待!ですね。

ところで、生徒会主催の入学式を行ったこの学校の事は良く知らないのですが、この漫画に描かれているように、本当に自由を求めるだけで義務を果たそうとしない生徒達だけなんですかね?



mark 『第71章 ムードぶちこわしのワインブーム』
(「SAPIO」 6月10日号)

今回のゴーマン
ごーまんかましてよかですか?
フレンチ・レストランでは少なくともわしのすぐ近くに声のデカい客を座らせるのはやめてほしい
ブームが去った後も食べに来る客を大切にしてほしい
ワインブームだとは小耳に挟んだことがありますが、ここまで流行ってるんですね。

それよりも、「「ゴー宣」闘争の最高峰!制作1年、400ページ描き下ろし超大作!日本がわかる、日本人は変わる!6月下旬発売!!」に、超期待だ!!!
今から、体が震えるぜ!

…『戦争論』は、わしが到達せざるを得なかった極地だからこれはもう仕方がない。何とでも言え。わしは、どっかに逃げようかな?



mark 『第72章 国際関係に倫理の視座はない』
(「SAPIO」 6月24日号)

まずは、今回の用語。

リベラル:
1.[ダナ]
(a)自由なこと。
(b)自由主義的。
2.[名]
(a)自由主義者。「オールド…ズ」→ Liberal

朝鮮人の陸軍中尉もいたし国会議員もいたし…(中略)
第二次大戦中日本は支那とは戦争していたが朝鮮人はすでに日本人として共に戦うまでに同胞意識が育ってきている
今は?

加藤典洋さんわしは変わってしまいましたよ。そのことをまずお伝えしておきます
そうか、変わっていたのか…。♪気付いてなかった私が馬鹿でした〜。

ただしこの『戦争論』のテーマはあの大東亜戦争の評価ではありません
「個と公」それがテーマです!
初公開の「戦争論」の表紙。うーん、発売日が待ち遠しい!6月25日発売らしい。これで、小林の立場は大体分かるでしょう。

現に加藤典洋氏なんかもはや「侵略した 悪いことした」というのが岩のように固い思い込みになっていて検証してみようとすら絶対にしないほどの話の前提にしてしまっているではないか!
こういう思い込みはいけませんね。検証しないとね。

だからわしは「新しい教科書をつくるる会」にしても若者たちには
良き観客でいろ!…と言っている
若者はじっくり見て自分で考えろ!…そう言っている
「良き観客でいろ」とは言ってましたが、「若者はじっくり見て自分で考えろ」とは言ってたかな?

わしの大馬鹿なふるまいを若者は面白がって見物して今のうちにじっくり考えてやがてそれぞれの職に就いて現場で格闘してみればいいのだ
この考え方は、非常に面白い。「若者」と限定してメッセージを発信している点も注目に値する。若者に、未来に、希望を託してますね。面白い。

残念ながら先の戦争を眺める神の視座などない
中国の言い分があり韓国・北朝鮮の言い分がありアメリカの言い分があって…
聞いてもらえない日本の言い分があるだけだ
加藤氏の価値判断は結局日本の旧敵国と朝鮮の国家エゴに利用されるだけでそこから真の公共性など立ち上がらないのである
この視点は、正しいでしょう。日本人はディペートが下手ですしね。これも、間抜けでお人好しの日本人の国民性か…。

繰り返すが国際関係に倫理の視座はない
米・中・露・英・仏核保有国の言い分があって
インドパキスタンの言い分があって
聞いてもらえない唯一の被爆国の言い分があるだけだ
小林の思想、文章のリズム、繰り返しの妙、エゴ剥き出しの人物の描写が上手く噛み合ってますね。いい感じの表現です。こういうの、好きです。

今回のゴーマン

今となってはわしにはリベラルな人々こそが純粋まっすぐ君に見えるのだが…
ごーまんかましてよかですか?
国家を恐れて倫理を語れるか?
わしの『戦争論』を読め!

単純明解で力強いゴーマン。いいですね〜。最近小難しいのが多かったですから^^;



mark 『第73章 「つくる会」大阪シンポと『戦争論』のこと』
(「SAPIO」 7月8日号)

ラストの「時代の流れ」にひびを入れる絵は、「新世紀エヴァンゲリオン」のラストシーンを思い浮かべてしまった^^;。

・・・それだけ・・・。



mark 『第74章 三浦カズなら勝っていた理由』
(「SAPIO」 7月22日号)

取り敢えず、「後出しジャンケン」は卑怯と言う事で。

…やはり国家VS国家の戦いの方がみんなはるかに熱狂するのだ
運動会なら同じチームを応援する、町内会なら同じ町会を応援する、甲子園なら母校を応援する、プロ野球なら贔屓のチームを応援する、興味の無い人は応援しない。
それだけの事。


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