今回は、台湾前総統 李登輝との会談の模様、前編。増16ページ。
5月23日より、台湾へ取材旅行。
まず、台湾の「民主的」な政権交代劇を「20世紀最後の奇跡」として評価する。
そして、その時のリーダー(李登輝前総統)の姿を後世に伝えるべき「テキスト」だと小林は、考えている。
田んぼの貯水池
「あれは日本が 台湾統治 していた時代 八田與一という 日本人が作ったんだ」
「街には日本語の 看板が やたら目立つ」
宴席に呼ばれる。
「結局 競争原理に さらされた 台湾の中華が 一番美味いのかも しれない」
日本語ペラペラの台湾人に、日本の伝統を教えられる。
「しかし確かにもう 戦後生まれのわしらの方が この人たちより 日本のことを何も知らない 一体どっちが 日本人 なんだ? 戦後民主主義の中で 育ったわしらは 日本人なのか?」
「金美齢さんから 日本精神(ニップン・チェンシン) のことは 聞いていたが こういうことだったのか…」
GOD(一神教)との違いについて。
「やつらは 日本の神の概念と 西洋のGOD=一神教の 概念の違いすら 全くわかってないのだ」
「日本に キリスト教が 入って来た時も どうしても日本人に GODの概念が 定着しなかったのは 結局 日本人のカミ概念が 森羅万象にカミが宿る 神も仏もみな一緒 神社や教会で結婚式 死んだら仏式でホトケサマ ご先祖様が見守っている …というもので これは まさに日本は神の国 天皇が そういう日本人の 神概念の中心にいるから 「象徴」なんじゃないか!」
その「象徴」が、悪用された歴史があるから、問題になっているんだと思うのだが…^^;。
台湾で、日本のアイドルや漫画などがブームになっている話。
「中国と台湾… 日本と台湾… 歴史を ひもといてみた時に 互いの文化にまで 共鳴しあえるのは どちらの関係 だったろうか? 将来 文化の オリジナリティーを 開花させるためには どちらの関係が 有益だろうか? 日本の若者にも 台湾の若者にも それをきづかせる ことのできる者は やっぱり わししか いないのかな?」
…どうも、我田引水のきらいがある。例えば、日本でいえば映画やアニメーションという文化は、アメリカとの関係から発展した訳だし、もっといえばアポロの月着陸は、アメリカとロシアとの関係(冷戦)によって、発展した訳だしね。
プラスに作用したからといって、良好な関係とは限らない。つまり、小林の言い分は自分に都合の良い部分のみをピックアップした感じがする。
小林が、台湾で会った人達は親日派の人達ばかりだろうし。
「べっぴんさん 朝っぱらから よく食うのー」
「でぶっぴんさん になるぜ」
「先生ぴゃん そんなことゆーの 「日本精神」じゃ ないよーーーっ」
李登輝と会う。(登場シーンの見開き2ページだけ、何故か欄外情報が無い。)
「日本人は犬だが シナ人は豚だった」
「犬は番犬として 役にも立つが 豚はモラルもなく 食い散らすだけ という意味らしい そういえば 『のらくろ』の中でも 日本兵は犬として シナ兵は 豚として描かれる」
台湾の歴史の概要。李登輝の自伝。
今回のゴーマン
「この対談は 1時間の 予定だった しかし…」
「下にテーブルが あるから そこで じっくり 話しませんか? その方が いいでしょう!」
今回は、台湾前総統 李登輝との会談の模様、後編…と、思ったら中編でした。…いや、中前編かも^^;。増16ページ。
「李登輝氏に従って リビングへ… 可愛らしい 夫人と あいさつを交わし…」
「テーブルを囲んで 話が再開した」
李登輝の自伝。続き。
「彼は日本の 台湾統治時代に 教育を受け 22才まで 日本籍で… 日本の伝統に つながる教養を 身につけて育っている」
「京都大学から 学徒動員で 陸軍に入り 少尉として 日本のために 戦った 経験もあり 純粋な日本精神を 宿した人物だった」
李登輝から、漫画の指南を受ける^^;。
「この李登輝コンセプトは やっぱりわしの野望と ぴったり 一致する」
「しかし これを描くと なると また 丸々一冊は かかるん だよな〜〜〜…」
…以降の談話と小林の私見を織り交ぜた一連のストーリーは、見事の一言。必要最小限の言葉と絵で、最大限の効果を与えるように計算され尽くした構成。この辺り、漫画の「プロ」としての腕が冴え渡っているね。
今回のゴーマン
「「民主主義 民主主義」と あれほど言ってる朝日新聞が しょせんは共産主義の方が大好きで」
「北京支局が大切だから 中国政府を怒らせたくないという 商売第一のポリシーしか持ってない …これが正体である!」
今回は、台湾前総統 李登輝との会談の模様、後編。増16ページ。
今回のゴーマン
今回は、台湾について。増16ページ。
今回のゴーマン
今回も、台湾について。増16ページ。
「昔 20代の頃に デビット・ボウイに 似てるとか おだてられて ファンの 女の子や 男の子たちに 「デビット デビット」と 呼ばれたことが あったが…」
これって、もしかして自慢話?^^;。
「やっぱ「よしりん企画」で 領収書もらうのは 相当 勇気がいるけど 愛称でも わし 「よしりん」の方が はるかにいいわい」
「だってこの 「ひらがな」こそが 日本人の発明じゃないか!」
漢字は中国人の発明、アルファベットは欧州人の発明だから、気に食わない。という事だろうか?そこまで考えて、好き嫌い言う人はまずいないと思うのだが…^^;。小林がそう思うのは勝手だけど。
「韓国では 日本語をしゃべると 若者に唾を かけられるほど ひどく敬遠 されるんですよ」
よく知らないんだけど、韓国の若者がそこまで、日韓の歴史に強い関心をもってるのだろうか?。
「同じ日本に統治された民であるが 南の島の楽観性を持つ台湾人 戦前の日本の道徳や 公共心を受け継いでいて… 戦後中国の 公共心のなさを 目撃してしまった台湾人」
「被害者意識・ルサンチマンを アイデンティティーにしている韓国人」
お互いの民族性の違いもあると思うが、まず歴史が違う。
民族性の違いも重要だけどね。例えば同じ状態でも、日本人と台湾人とインド人とでは全然違う道筋を進んでいく事になるでしょうね。どの道筋が正しいとか間違ってるとかは言えませんが。偶然や1人の英雄の出現でも、道筋は変わっていきますし。
「(前略)これを朝鮮は無意識に受け入れていて 中国は「親」、朝鮮は「兄」、日本は「弟」 と思いこんでいるから 弟から統治されたのは許せないが 中国には侵略されても 親だから 恨めないと考えている」
面白い解釈。
以下、「外省人」「本省人」、台湾の歴史の説明。
日本語、北京語、ミン南語(台湾語)など、言葉の問題。
「つまり わしが言いたいのは 血統による民族主義で アイデンティティーを 規定するのは 無意味だということ わしは今の日本人を 作っているものは 「血」ではなくて 「国土」や「言語」「歴史」 だと思うよ」
「思うよ」と言う事で、いつもよりトーンが低い^^;。
これだと、武力侵略でも文化侵略でもいいから、相手の「言語」「歴史」を奪ったもの勝ちという価値観になる。冷戦の構造に近いかも。
「アイデンティティーは 「血」ではない 「精神」のルーツを 辿ってほしいわけよ」
願望発露。
「下の方から 社会的しきたりを 「公共性」として作り上げて いく「世間」というものがない 国家とか国民とか いうものに対する幻想もない 他人は信じない 徹底的な個人主義 これは今も変わらない あの大陸には 「公」というものは育たないんだ!」
言い切りました。
「やっぱり血筋じゃ ないんだよ」
「名前がフジモリだろが ヤマグチだろうが 同朋と思ってたら甘い 向こうは向こうの国益で動くし そもそも日本人とは全然違う メンタリティーを持ってるんだから」
メンタリティーが違うから分かり合えない…、という非常にドライな考え方。これは、小林の思想の根幹を為す部分でしょうね。
でも、実際メンタリティーの違いってあるからね。日本のヤクザの行動規範は、なんとなく理解できても、中国マフィアのメンタリティーは理解できないとか。逆に外国人にとっては、日本人の特攻やハラキリがまったく理解不能だろうし。
今回のゴーマン
「果たして台湾人は 血統民族主義を 選ぶのだろうか?」
「それとも 国土の歴史を 選ぶのだろうか?」
「それとも…」