2月11日、建国記念日。橿原神宮の「紀元祭」に行く。 (招待状を頂いたので。) 橿原神宮の祭神である、神武天皇の建国を祝う儀式である。 地元出身の子には、「当日は、全国から(右翼の)街宣車が集結してきて 大変な事になっているから、近寄らないほうがエエで。」と忠告されて いた^^;のだが、怖いもの見たさに行ってきた。 神宮周辺は、機動隊員が厳戒態勢。そのせいか、街宣車も大音量で スピーカーを鳴らす事もなく、いたって平和。制服に身を包み、 行進しながら参拝し、「君が代」を唄うぐらいで、紳士的な気の良い 奴等であった。 「伝統的な日本回帰」を目指している割には、髪の毛を茶色に染めて いる若者が多いのは、ご愛嬌か^^;。 余談だが、橿原神宮の宝物殿(崇敬会館)自体が西洋風で、クロークや シャンデリアがあり、オルゴールの環境音楽が流れているのにも驚いた。 又、一般に「右翼」と言われる人々は目立つので大多数を占めているように 錯覚するが、実際は普通のおじちゃん、おばちゃんがほとんどで、彼らは 2割ぐらいだと思う。 参道には、各種団体がビラ配りなどをしている。行った事はないが、 靖国神社の御霊祭もこんな雰囲気なのかな。教育勅語の解説本などを頂く。 紀元祭だが、「全国から5千人の参加者が云々…」と言っていたが、 そんな人数はとても入りそうにないし、空いている椅子も多かったので、 多分、1000人未満だったろう。 前列に陣取っているどこぞの団体が、式の最中にぺちゃくちゃと私語を していて、五月蝿い。成人式での若者の私語が問題になっているが、 年をとっているからと言って、伝統的な日本を志向しているからと言って、 マナーが出来ているかといえば、そうではない事がわかる。 実際、いい年をした老人でも、煙草のポイ捨てはよく見るしね。 老人が経験も積んでいて、モラルが高いと言うのは、嘘だね。 『君が代』奉奏。『紀元奉頌の歌』奉唱。因みに私は、「君が代」を 唄うのが、結構好きです。 「♪苔のむすまで〜」の所で、「既に苔むしているのだから、目的は 達しているのではないか。」と、独りで突っ込みを入れてしまいますが^^;。 最後にお土産(直会)を頂いたのだが、重箱仕様の結構豪華な仕出し 弁当にお神酒1瓶までついてきていて吃驚する。 戦没者慰霊碑を見学してから、畝傍山登山(標高199m。15分ぐらい で登れる)。裏手に回って、神武天皇稜を参拝。 その他にも、居合の演舞や剣道、合気道、何故か盆踊りまで「奉納」 されていて、一日楽しむことが出来た。
何故?
以前から疑問であったのだが、やたらあちこちで見かける。
若者向け情報誌『SPA!』で……
日本共産党機関紙『赤旗』で……
おじさん向け情報誌(?)『漫画大衆』で……
各種 新聞、週刊誌、スポーツ誌にて……
しかも政府広報にも頻繁に描いている……
「いしいひさいち」そっくりの絵柄の……
やく・みつる
何故、こんなに広範囲に人気がある(?)のだろう。謎だ。
特に、発表媒体に合わせてネタを器用に変えているようにも見えない。
しかも、大して面白くない。
謎だ…。
『近代の奈落』宮崎学著(解放出版社)を読む。明治40年の改正刑法に関する記述。
きわめて簡単にいってしまうと、それまでの旧刑法は、社会には
いろんなやつがいるのがあたりまえで、そのためときには犯罪も起
こる、起こったら犯罪を犯したやつに応報の刑罰を加えて、それで
おしまい、という考え方だった。
それに対して、反社会的な性格をもったやつがいるから犯罪が起
こるんだというところから出発し、だから、そういうやつらを社会
からなくすことを目的としなければならない、という考え方を採っ
たのが新刑法である。そういうやつらから社会を防衛することが司
法の使命だというわけだ。
< 『近代の奈落』 宮崎学 >
まさに、現在のアメリカの姿そのままではないか。「世界の警察」アメリカは、
同時多発テロを契機に「旧刑法」から「新刑法」へと移行したのだ。
話は変わるが、「ADSLの落とし穴」として以下のような新聞記事があった。
米国では、採算が取れずに倒産する中小の事業者が続出。大手も
収入減で設備投資を抑制せざるを得なくなり、通信速度は日本の5
分の1以下でありながら、接続料金は3倍という、大手寡占の悪い
面が出た状況に陥っている。
< 産経新聞 平成15年2月13日(木)朝刊 >
上記記事は、日本の現在の顧客獲得合戦も、長期的には消費者の不利益に
なるのではないかと警告する。
アメリカも、「唯一の超大国」となり寡占化したため、事実上他国が口出しできない
又は、気にする事なしに何でも出来る立場に立っている。
今は、日本も「その方が都合がよい」「利用している」のかもしれないが、
長期的に見れば、世界平和にとってアメリカが脅威となる時が来るかもしれない。
「自分(アメリカ)に従わないから」「気に食わないから」「何かしでかしそうだから」
という理由で「単独攻撃(戦争)も辞さない」というアメリカはどう考えてもバランス
感覚を崩してきているようにしか見えないが…。
そうやって押さえつけても、更なる不満が吹き上がるだけだろう。
よしんば完全に屈服させたとしても、世界が「アメリカン・スタンダード」一色の
平板な世界になるだけではないか。
最後に宮崎学氏の持論を紹介しておく。
「暴力団対策法」により、ヤクザは地下に潜りマフィア化してきている。
清濁併せ呑む覚悟の無くなった警察の犯罪検挙率は下がる一方である。
「清潔な社会」を目指す事は、結局「安全な日本」を失う結果になるだろう。