ネット『ペポ』8号
(解説) 『ペポ』19号(平成2年12月20日発行)掲載分です。 日本アニメーション制作のアニメ版「ハイジ」の自然賛歌に感動しながら、 ただ「感動しているだけ」の自分を含めて批判的に描いた作品。 確か、宮崎監督のエッセイにも「我々は、新鮮な空気を求めて登山するが、 結局、頂上で一服してしまう。新鮮な空気の下では生きられない体に なってしまっているのだ。」というような話が書いてあったように思う。 これが、最初は人間にとって毒だった腐海が、「人間は、腐海の毒の下で なければ生きられない。青き清浄な地では、死んでしまう。」と遍歴した 『ナウシカ』の設定に表れているように思っています。