表紙
ネット『ペポ』5号

(新作ストーリーアイデア)

宇宙船サジタリウス 新作ストーリー アイデア1



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「宇宙船サジタリウス 新作ストーリー」のアイデアです。

 少しでも、一色伸幸さんの脚本の参考にして貰えれば望外の喜びです。
よろしくお願いします。

> 2.お名前

 大久保 俊宏

> 5.印象的なキャラクターまたはストーリー

 好きなキャラクターは、ラナ。本音を言う所が共感できる。
 好きなストーリーは、『第20話 肉がなくてもラザニアは最高の味』


----- 新作ストーリー・アイデア -----
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「30年後のあいつら」            by. 筆名前  H13.8.31
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『第77話 別人?記憶喪失?うりふたつのトッピー』

 30年後…
「地球は青かったプロジェクト」

『第78話 地球は青かった』

もちろん、ラストの台詞は「地球は青かった」
★ 台詞1つでも、参考に使って頂ければ嬉しいです。


これまでのストーリー:

 空白の30年…。
 その間に、人類は、人口爆発・数度の世界大戦・食糧不足・
地球温暖化・人心の荒廃により、ラ・ムーの予言通り、自滅した…
ということもなく、なんとかやっていた…。


 「宇宙航行法」で、宇宙貨物のパイロットには、60才未満の者が
1名以上乗り込まなくてはならない。

 トッピー(60才代)が60才の時点で、新入社員も集まらず
やむなく便利舎を廃業。

 ジラフ(50才代)も頑張ったが、学科は抜群だが、
体育2の運動神経のため、実技をパスしない。

 シビップも、当然駄目^^;。
因みに、まだ独身。ほとんど老けていない。植物なので寿命が長いのだ。
 カリン(143才?)も、ちゃっかりまだ居候している。

ピート  「あなたは、よくやったわ。もう年なんだし…。家計も苦しいけど、
           なんとか生活は出来るわ。ゆっくり暮らしましょう」
トッピー「うん、でも…」
シビップ「ペポぉ」
カリン  「カリン、頑張る!」
フェロー「親父、元気にしてるかい?
           仕事ばかりでなく、趣味も持たなくちゃ。」
トッピー「趣味…ね。」(空を見上げる)「趣味か…。」

 ラナ(70才代)、少々惚けてきている。ぎっくり腰で、
孫に介護してもらっている。

ラナ「(幻にうなされて)わぁ〜、命だけは、お助けおぉ〜。
       ワイには、7人の子供と、49人の孫がおるんや、
       堪忍しとくれやすぅ〜!」
ララ(ラナの孫)「もぅ!おじぃちゃん、すっかり惚けちゃって!」

 トッピーの息子・フェロー(20才後半)は、父親似。
パイロット免許を修得し、宇宙警察(パトロール)養成学校に入学。
勉強中。

 ラナのX番目の息子(以後、タラ(30才代)とする)もパイロット。
父親を莫迦にしていて、宇宙コスモサービスに就職。
バリバリの稼ぎ頭。商売に走り、行き過ぎの事もしている。

 フェローとタラは、幼馴染で仲が良い。
2人共、宇宙便利舎の危機に、父親から会社を継ぐように頼まれるが、
自分の夢の為に、断る。

 ラナの残り6人の子供達は、それぞれの分野で活躍。
(例)長女(ルナ?)は、ファッションデザイナー etc.
      但し、1人は、30才近くで無職の引き篭もり。

 リブ(30才代)は、今風のコギャルを経て、今はヤンママか!?

 退職後のジラフは、主夫が昂じて子供好きになり。保育所経営を
始める。
 アン(60才代)は、現役考古学者として宇宙を飛び回っている。
 子供は1人(20才代後半)。初孫が生まれたばかり。

 サジタリウス号。珍しい、動く初期型宇宙船として博物館に展示。
(SLみたいな扱い。)動くように整備はされている。

 馬ヅラアナウンサーも、現役で頑張っている。
是非、登場させてあげたい。
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 博物館に展示されているサジタリウス号を見つめながら、
ため息をつくトッピー。とぼとぼと、歩いて去ってゆく。

受付嬢「あの人、又 来てるわよ…。」


(宇宙船の中。タラとフェロー、休暇を取って2人で観光(観宙)旅行中)
タラ    「親父に「家業を絶やす気か!」って怒鳴られて。
           あんなオンボロ会社、絶えても誰も困らんわ!
           ほんま、うっとおしいわ。」
フェロー「あの宇宙船で、あちこち冒険したんだ。思い入れが強いんだよ。
           ウチの父親も、強がって明るく振舞っているけど、
           内心かなり落ち込んでるみたいだよ。
           サジタリウス号を手放してから、一気に老け込んだ。」
タラ    「ホンマ、この前もべガ第3星で、ラ・ムーと戦った話を延々と
           聞かされたわ。同じ話、耳にタコが出来る位聞かされたわ。」

(宇宙船が事故。2人だけが、行方不明になる。捜索は打ち切られる。)


 年老いたラナが、ラザニアを食べようとする時に、この事故を知る。
(昔の様に元気は無く、フォークでチビリチビリと食べようとする。)

 事故を聞いて、ぎっくり腰が直り、急にアクティブになる。
それを見て、吃驚するララ(孫娘)。

 トッピー、ラナ、ジラフ、シビップの面々。
しかし、探しに行くお金も無い。誰も取り合ってくれない。

 ピート、ナラ、ラナの息子達は、上記面々に「馬鹿な真似をしない様に」
と釘を刺す。監視もつける。しかし、彼らは隙を見て、
博物館からサジタリウス号を強奪・乗り込み、探しに行く。

ラナの息子A「そこまでするなら、僕達が探しに行くよ!
                         (パイロット免許無いけど…)」
ラナの息子B「そうだよ、おじぃちゃんには無理だよ」
ラナ        「アホ抜かせ!お前等みたいなヒヨッ子に、任せられるか!
               お前等、地球で待っとれ。
               タラは、必ず探し出して、連れ帰ってくる!」
(孫49人、全員、乗り込もうとする)
ラナ        「アカン、定員オーバーじゃい。降りい、降りい」


 アンと、その孫娘は、地球で見送る。
 (初期のピートとリブに、シンクロナイズさせる。)
(例)孫娘が遊んでいる時に、サジタリウス号のおもちゃが壊れて、
       不安そうに、空を見上げる。


(惚け気味のラナ、水を得た魚の様に生き生きとしだす。)

ラナ    「70(才)の老いぼれかもしれんが、
           宇宙への夢はまだまだ消えてへんで!
           宇宙は、ワシの庭や!」
トッピー「アハハ…、昔を思い出すね。」

 あても無く探す。

トッピー「事故現場は、この辺りらしいけど…。あっ!あの星は!?」
ラナ    「べガ第3惑星!?よく見たら、ここは琴座星系やないか。
           タラの奴、ワシの話を聞いているハズや。
           きっと、あの星に不時着したに違いない!」

(べガ第3惑星に、着陸)
 2人を探して、旅する。懐かしい面々に会う。
彼等の話から、2人の行方を追う。

ラナ    「生きとったんや!」
トッピー「良かった!…でも、何故奥地へ向かっているんだ?」

 グムヌム、船長、ガンレー、ゴルバ、ヤコペ神父、ノリス、アロッタ、
ジールス …そして、ラ・ムー。 皆、それぞれの30年を生きてきた。
みんな、誰かを愛してきた。(シビップの歌を入れる)


・ シビップの両親:
     ??

・ 船長:
     老齢ながら、現役船長。相変わらず調子が良い。
    「シビップ先生」を懐かしがる。

・ メリカ&ソビエ村:
     ガンレー&ゴルバは、死んでいる。
    イワンとメリルの息子達が、統治している。平和な村。

・ アロッタ: 
     結婚している。老夫婦(老巨人)が仲睦まじく
    岩山に座って、お茶をすすっている。

・ ラ・ムー:
     ムー人に対する、贖罪の日々。
    一日一善。好々爺(?)。

(ラ・ムーには、今の地球の現状について、チクリと言われる。)

 タラ、フェローの2人に、追いつく。
2人共、父親(ラナ、トッピー)の話が気になっていて、
このチャンスに、ほぼ同じ道を旅していたのだ。


(サジタリウス号の中)
タラ    「ワイ、この宇宙船を博物館から買いとって便利舎をやるよ!
           ポンコツやけど、ワイの腕ならまだまだ充分稼げるさ。」
フェロー「僕も。 宇宙パトロールでは、こんな冒険出来そうもないし。」

ラナ    「アホぬかすな!お前等なんかに、任せられるか!」
         (本当は嬉しくて、涙ぐむ)
ラナ    「ホンマ、心配でおちおち死んでられん。親不孝なやっちゃで!」


(地球が見える。)
トッピー「ほら、見てご覧。ああやって、
           ずっと僕達が帰ってくるのを待ってくれているのさ。」
トッピー「始めて宇宙旅行したパイロット(ガガーリンがモデル)が
           こう言ったそうだ。」
みんな  「ん!?」
トッピー「「地球は青かった」って。」

(青く輝く地球の絵) − 完 −


 エンドタイトルでは、家族と再会するクルーの面々の
抱き合うシーンを、『夢光年』の歌に合わせて映し出す。



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★ 私としては、(当時のサジタリウスがそうであったように)
 現在の問題点を扱った、もう少しハードな内容にしたかった
 のですが、どうしても「昔を懐かしむ」展開に、なってしま
 いました。

   今回の話も、逆のパターンで、無理して便利舎の家業を継
 いだ2人が、冒険により自分達の夢(「宇宙パトロールにな
 る」など)を実現する事の素晴らしさに目覚めて、便利舎を
 卒業して行く。そして、ラナ達もそれを祝福する。という展
 開にした方が良かったかもしれませんね…。

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